- 2009-12-18 (金) 3:24
- パソコントラブル
何らかのトラブルに直面したパソコンを正常に戻すという作業は、原因を特定して解決していくということになりますが、謎を解くような感じでなかなか楽しいときもあります。またトラブルを解決できた時の喜びも大きいものです。
今回はパソコンの電源が落ちるというトラブルについて、解説してみたいと思います。
パソコン電源が落ちるという場合、ほとんどが熱暴走です。
原因が熱暴走でない場合は、このトラブルの解決はかなりややこしくなると考えておいたほうがいいかもしれません。今回解説するのは、原因が熱暴走と仮定した場合です。
電源の落ち方やCPUの種類から熱暴走かどうかの推測を立てることができます。
- CPUがペンティアム4、ペンティアムDである(発熱が大きいため)
- 電源をいれてしばらくすると、落ちる
- 一度電源が落ちると、しばらくしないと再度電源を入れることができない
- CPUファンの音がうるさい
- パソコン内部を目視すると、CPUファンに埃や汚れが多い
上記のような場合は、熱暴走の可能性が高いといえます。熱暴走が原因ということをはっきり確定させるために、フリーソフトなどでCPU温度を調べることもできます。自作パソコンの場合はBIOSでも確認できるようになっています。
アイドル時、65度以上、負荷時75度以上だと熱暴走が原因であることが考えられます。CPUが一定温度以上になると、マザーボード側で感知して自動的に電源が落ちるように設計されています。温度が高くなるとパソコンが本当に壊れてしまうため、電源が落ちるというのは逆に言うと保護が働いているということです。
対処法
電源が落ちるというトラブルを抱えたデスクトップPC。CPUはペンティアム4です。ペンティアム4やペンティアムDでなくても、どんなCPUでも熱暴走は起きるのですが、特にこのふたつのCPUは起きやすいのです。

ここではEverestでCPU温度を調べました。
コンピュータ→センサー→CPUとたどると温度が表示されます。おおむねアイドリング時には50度~60度が正常。アイドリング時に65度以上は黄色信号です。
ここで例えばディスククリーンアップあるいは、スーパーπなどで、わざとCPU負荷を高めます。そしてどのぐらい温度が上がるかを観察します。熱暴走で電源が落ちる場合は、75度から85度ぐらいまでいくはずです。もしくはディスククリーンアップ中に電源が落ちることも考えられます。このパソコンの場合、ディスククリーンアップ時に80度前後を記録していました。

熱暴走だと分かったら、対処法は2つです。CPUファンの清掃とCPUグリスの塗り替えです。
基本的にはCPUファンの清掃だけで直りますが、直らない場合やあまり温度が下がらない場合は、CPUグリスの塗り替えも検討してみる必要があります。下記のようなものがCPUファン。その下にCPUクーラー。
CPUクーラーを外すかどうかは、状況にもよります。というのもCPUのソケットは何通りかあって、取り外しが簡単なものと少し難しいものとがあるのです。
ネジやレバーのものは比較的簡単ですが、プッシュピンタイプと言われるものは少し難しくなります。
下記記事も参考にされてください。
CPUファンの掃除・クリーニング
ここではCPUクーラーごと取り外しました。そして上部のCPUファンを外します。

ほこりの膜が確認できます。これがCPUクーラーからの排熱を妨げています。

ほこりを取り除き、きれいにクリーニングします。このような感じで、クリーニングするだけでパソコンの電源が落ちるというトラブルが改善されることもあります。

CPUグリスの塗り替えを行いました。付着している古いCPUグリスはきれいに取り除きます。グリスはパリパリになっていることもあります。青線で囲んだ部分がCPU上部。ここにうすく塗ります。

ヒートシンクの底面。CPUと接する部分にもうっすらとCPUグリスを塗ります。

そして元のようにCPUクーラーを取り付けます。Everestで温度を再測定するとCPU温度が下がっていました。基本的にこの作業で、熱暴走でパソコンの電源が落ちるというトラブルは解決できます。
シルバーグリス。純度99.9%の超微粒子の純銀を含有。高密度でナノサイズの微粒子が接触面を多くし、熱伝導率を高めます。標準グリスに比べてCPU全負荷時に3~12℃ CPU温度を下げるといわれています。熱伝導率は9.0W/m・Kで、標準グリスの約15倍ほど。
パソコン内部をクリーニングする時に使用するブラシ。やわらかい素材で、PC内部の静電気やホコリを除去してくれます。このブラシを使用するとホコリが勝手に吸い付いてくるような感じなので、パソコンを傷つけずやさしくクリーニングできます。パソコン内部の掃除は決して掃除機やタオルなどですべきではありません。
CPUファンや筐体内部の側面などに付着した汚れを除去する時はウェットティッシュなどを使用します。エタノール(アルコール)が入っているので、付着している古いCPUグリスなどを驚くほど簡単に取ることができます。
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