Mini-ITXのパソコンを作る

Mini-ITXは いま一番注目されている規格かもしれません。

もともと自作パソコンといえば ATXかMicroATXの規格が主流だったのですが、最近では Mini-ITXの規格でパソコンを自作することも非常に多くなっています。

Mini-ATXは MicroATXよりさらに小型の規格ですが、このように小型化できるのも パソコンパーツの省電力化や高性能化が進んでいるためといえるでしょう。

今回は Mini-ITXのPCケース・マザーボードを使用して Mini-ITXのパソコンを自作してみました。

またCPUには 第四世代 Core iシリーズのHaswellを使ってみました。

テーマ

パソコンをおく場所が限られたスペースなので 省スペースなパソコン、小さいパソコンにしたい。

そもそも物理的にミドルタワーがおけない。ミニタワーでさえも入らない。

ネットワーク内でファイルサーバーのような使い方がメインになるので、小型ながらも耐久性・安定性がほしい。

パーツ紹介

今回使用したパーツです。

使用したパーツ

簡単にそれぞれのパーツの紹介です。

Elite 130 CubePCケースは、CoolermasterのMini-ITX ケース Elite 130 Cube。Mini-ITXのマザーボードで組むことができます。Mini-ITXながらATX電源、複数のSSDやHDDなどを搭載できるのが特徴。
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Antec 電源Antecの80PLUSプラチナ認証 550W電源。
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H81I-PLUSマザーボードは、Haswell 対応 チップセットH81。ASUS H81I-PLUS。
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Pentium G3220CPUは、Intel Pentium G3220。Haswell世代 LGA1150 2コア2スレッド。Core iシリーズの下位版です。
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CFD Elixerメモリーは、マザーボードに合わせ CFD Elixer DDR3-1600。2GB×2 合計4GB。
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光学ドライブ光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。Pioneer製。
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Intel SSD 530システムドライブには Intel SSD 530シリーズ 120GB。
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ST1000DM003データバックアップ用・保管用にハードディスクを1台。Seagate ST1000M003 1TB。ネットワーク上でドライブを共有しアクセスできるようにします。
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Windows 7OSは Windows 7 Home Premium 64bit。
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主要なパーツは以上です。


組立

まずケースのカバーを取り外します。

カバー取り外し

ケース内部と添付のネジなど。

ケース内部

ATXやMicroATXでは 電源の取り付けから行うのですが、まずマザーボードから準備し取り付けることにしました。

Mjni-ITXのマザーボード。小さいですね。

Mini-ITXのマザーボード

Mini-ITXといっても CPUソケットはATXやMicroATXと同じです。切り欠けを合わせて CPUを取り付けます。

CPU取り付け

CPUを取り付けたら CPUソケットのレバーを閉めます。

レバーを閉める

次に CPUクーラーを取り付けます。事前にCPUファンの電源をマザーボードに取り付けて ケーブルの長さに問題ないかどうか確認するのが無難です。四箇所の足を上から押してしっかり固定します。

CPUクーラー取り付け

固定したら マザーボードの裏面はこのようになります。

マザーボード裏面

メモリーを取り付けます。

メモリーの取り付け

PCケースに4箇所 スペーサーを取り付けます。ケース付属のものを使います。

スペーサー取り付け

CoolerMasterのケースは、スペーサーを固定する専用のソケットが付いていることがあります。これを使うとPCケースにスペーサーをしっかり固定することができます。

スペーサーの固定

マザーボード付属のIOパネルをPCケースに付けます。

IOパネル取り付け

マザーボードの固定はPCケース付属のネジを使います。今回はワッシャーもはさみました。

ネジとワッシャー

マザーボードを取り付け。IOパネル側からの反発もあるので すんなりとはネジ穴が合わないこともあります。外側を手で抑えながら まずは2箇所 仮留め。

2箇所仮留め

次に他の2箇所を仮留めし、4箇所しっかり固定します。Mini-ITXは4箇所の固定になります。

マザーボード取り付け

マザーボードを固定したら 次にフロントパネルコネクタやフロントパネルからのケーブルをつなぎます。

マザーボードのフロントパネルコネクター・内蔵スピーカーの取り付け部分。マザーボードのマニュアルを見ながらつなぎます。

フロントパネルコネクタ

フロントパネルからのケーブル。上からUSB2.0、オーディオ、USB3.0のケーブル。

フロントパネルからのケーブル

フロントパネルコネクタ、内蔵スピーカーとフロントパネルからのケーブルを接続。

ケーブルの接続

次に電源を取り付けてみました。Mini-ITXの場合 順番としては先にドライブ類を取り付けたほうがいいようです。

このケースでは まずこのように背面のカバーを外します。

背面のカバーを外す

ATX電源を外側から入れていきます。

ATX電源

このようにカバーとネジを取り付けるとATX電源が固定されます。

ATX電源の固定

電源を取り付けた後。

ATX電源取り付け後

このケースではSSDやHDDなどのストレージを最大4台搭載できる設計になっています。

なので ドライブを搭載できる場所もいくつか用意されています。

ドライブの取り付け場所

SSDは光学ドライブの下に取り付けることにしました。

右側はフック(2箇所)、左側はネジ(2箇所)で固定できるようになっています。

SSDの取り付け場所

一見すると大丈夫かな?という感じもしましたが フックとネジでほぼ完璧に固定することができます。

SSDの固定

次にハードディスクです。ハードディスクの底にはインチネジが付けることができるのですが、このようにPCケース付属のインチネジと緩衝ゴムを付けます。

ネジと緩衝ゴム

ハードディスクは ケース側面に付けてみました。

ケース側面

ここも一見すると不安定な感じはしたのですが、緩衝ゴムがあるのでほぼ完璧に固定されている感じです。

ハードディスクの固定

次に光学ドライブを付けてみました。フロントパネルを外し 5インチベイのカバーを外します。

ディスクの初期化とフォーマット

再度フロントパネルを付け 光学ドライブを前面から入れていきます。

光学ドライブを前面から

ケース付属の留め具やミリネジで光学ドライブを固定します。

光学ドライブの固定

電源ケーブルを付けることにしましたが、内部が狭いため電源ユニットを一度取り外しながら作業しました。

本来であれば このケースの場合はドライブ類の取り付け後に マザーボードに電源ケーブルをつなぎながら 電源ユニットを取り付けるのがいいようです。

電源をずらす

メイン電源取り付け

メイン電源

CPU電源取り付け。

CPU電源

光学ドライブ、SSD、HDDにもそれぞれ電源ケーブルをつなぎます。

ドライブに電源ケーブルを繋ぐ

フロントファンにも電源ケーブルをつなぎます。

フロントファンの電源

このケースではサイドにもファンがあります。

サイドファン

SATAケーブルでドライブ類とマザーボードをつなぎます。SSDをSATAⅢポートへ。

SATAⅢポート

光学ドライブとHDDは SATAⅡポートに繋ぎました。

SATAⅡポート

ある程度 配線も終わったらとりあえず電源ユニットをしっかり固定してみます。

かなり込み入って乱雑な感じですが 配線整理は Windowsインストール後に行うことにしました。

ここから電源をONにするので CPUファンやフロントファンなどにケーブルが引っかかっていないかどうか確認しておきます。

仮組み

電源、液晶ディスプレイ、キーボード、マウスを繋いで 電源をONにするとBIOSが無事に起動しました。

BIOSでは時刻設定、各デバイスの認識状況、CPU温度などを確認します。

電源ON

BIOSで確認後、一度電源をOFFにして HDDのSATAケーブルは外しておきます。Windowsインストール後、ハードディスク増設という方法で行うことにしました。

HDDのSATAケーブルを外す

電源をONにし、Windows 7 インストールディスクをセット。

インストールディスクをセット

ブートメニューで UEFIモードか通常モードが選べますが、今回は 通常のMBR形式の方法でインストールすることにしました。

UEFIの付いた 光学ドライブを選択すれば UEFIモードでWindowsがインストールされます。

MBR形式

Windows 7のインストールが始まります。

Windows 7のインストール

10分前後でインストールは終わります。

10分前後

次にマザーボードのドライバディスクをセットします。

ドライバディスクをセット

ドライバのインストールが行われます。ドライバも10分ぐらいでインストールが終わります。

ドライバのインストール

基本的なインストール作業は終わりました。

インストール終わり

一度電源をOFFにして ハードディスクにSATAケーブルを繋ぎます。。

ハードディスクにSATAケーブルを繋ぐ

Windows 起動後 ディスクの管理からフォーマット。

データ用のドライブとして認識されます。

最後に配線整理を行います。

配線整理

かなり混雑した感じですなので、一度 電源ユニットをずらして作業します。

完成した自作パソコン

必要に応じて ドライブ類の電源ケーブルやSATAケーブルは外して整理していきます。

フロントパネルからのケーブル類は ケースの側面に寄せます。SATAケーブルも長い場合は束ねることで整理できます。

フロントパネルからのケーブル

SSD下の空間が空いているので ここに電源ケーブルをまとめていきます。

電源ケーブルをまとめる

マザーボード上に配線が来ない メモリー部分に配線が触れないということがポイントです。

配線のポイント

反対側も確認します。

反対側

ある程度スッキリまとめることができました。

配線整理終わり

最後にカバーを付けます。

PCケースカバーを付ける

Mini-ITX パソコンの完成です。

完成した Mini-ITXパソコン

反省会

予想を上回る組み易さ
Mini-ITXって 組みにくいだろうなとか 内部が狭くて面倒だろうなというイメージがあったのですが、実際に自作してわりと組み立て易いという印象です。

ひとつはやはりクーラーマスターのケースであることがいえます。

Mini-ITXのケースで ATX電源が搭載できるというのは実はそれほどありません。

通常はスリタイプ用の小型電源とか搭載されていたり取り付けたりするのですが、こうした電源だとどうしても安定性や出力、故障時に不安を感じることも多いと思います。

なのでATX電源が搭載できるというのは かなりメリットが多いのではないでしょうか?

結構軽い・持ちやすい
試しに両手で持ってみたら非常に軽いです。

これはMini-ITXの特徴のひとつであると思います。

あまり動かすことはないのですが、ミドルタワーやミニタワーに比べると 小さくて軽いのが実感できます。

配線には特に注意が必要か?
ミドルタワーやミニタワーに比べると内部の空間は当然狭くなります。

電源ケーブルやSATAケーブル、フロントパネルからのケーブルなどをいかにまとめるかが 重要になってきます。

エアフローやファンへの干渉などが起きないように 注意して進める必要があります。電源ケーブルやSATAケーブル、ファンのケーブルなどをこまめにまとめる器用さが求められます。

電源ユニットのケーブルが一番場所を占めるので、場合によっては無駄な配線を減らすため プラグインの電源ユニットを選択するというのもひとつの方法です。

スピード・パワーは申し分ない
SATAⅢ、SSD、省電力でマルチコアのCPUなど現在のパソコンパーツの性能を考えるに このぐらいの大きさでも十分なスピードとパワーを兼ね備えています。

いまのATXやMicroATXよりも 拡張性や大きさを抑え シンプルにしたものだと考えるといいかもしれません。