HDDの状態をチェックする CrystalDiskInfo クリスタルディスクインフォ

CrystalDiskInfo クリスタルディスクインフォは、ハードディスクの状態をチェックするフリーソフトです。また今使用しているハードディスクのメーカーや回転数、接続規格なども知ることができます。

ハードディスクには、S.M.A.R.T.情報(スマート)というものが記憶されています。障害の早期発見・故障の予測を目的としてハードディスクドライブに搭載されている機能です。

S.M.A.R.T.情報には、読み取りエラーの発生率や異常セクター数、温度、電源投入回数、累計稼働時間など様々なものがあります。

これらをWindows上で簡単に見れるようにしているのが、CrystalDiskInfo クリスタル ディスク インフォです。

CrystalDiskInfo ダウンロード

アイコンをクリックして起動します。

アイコン

まず基本的なハードディスクの概要を知ることができます。

ハードディスクの型番・容量 (赤)、接続規格と速度 (緑)、キャッシュ (水色)、回転数 (紫)。他に温度や使用時間なども分かります。

概要

  • メーカー・・・ST (Seagate)、WDC (Westen Digital)、Hitachi (HGST)など
  • インターフェース・・・IDEやSATA
  • 転送速度・・・SATA150 (SATA)、SATA300 (SATAⅡ)、SATA600 (SATAⅢ)
  • キャッシュ・・・16384KB (16MB)、1024KB=1MB
  • 回転数・・・5400回転や7200回転

転送速度は、そのHDDやSSDの対応している転送モードです。現在のパソコンがSATAⅡかSATAⅢで動作しているかではありません。SATAⅢに対応していないパソコン、つまりSATAⅡのパソコンなら、対応転送モードがSATAⅢなら、SATAⅡの速度で動作しています。

S.M.A.R.T.情報は、現在値・最悪値・しきい値(閾値)などで表現されています。ポイントとしては、現在値がしきい値を下回ると危険な状態といわれています。

  • 現在値・・・一般に数値が小さくなるほど状態が悪い。数字は常に変動します。
  • 最悪値・・・今までで計測した最も悪い値
  • しきい値・・・HDDメーカーが定めている危険ラインである値、限界値。
  • 生の値・・・SMART情報のデータ。16進数で表記されています。

HDDにより表示される項目は異なりますが、特に重要な項目として下記の項目がよくあげられているようです。

  • 代替処理済みのセクタ数
  • スピンアップ再試行回数
  • 代替処理保留中のセクタ数
  • 回復不可能セクタ数

全体評価で「注意」と出ていても、それは「HDDに変化が起きています」というお知らせ程度のこともあり、過度に不安になることはありませんが、値のところで現在値が、しきい値に近づいたり下回ったりした場合は注意が必要です。

代替処理済みのセクタは、それほど過敏になることはないかもしれません。もちろん現在値がしきい値を下回るのは注意が必要ですが、ハードディスクには不良セクタを代替処理するといわれています。

ハードディスクに不良セクタが出た場合、別の領域のスペアとなるセクタに代替します。車でいうとスペアタイヤを積んでいるという感じです。このスペアセクタがハードディスクによって、どれぐらいあるかは分かりませんが、スペアセクタがなくなった時に、現在値がしきい値を下回ると考えられます。

USB接続・外付けハードディスク

内蔵のハードディスクの他に、USB接続のハードディスク・外付けハードディスクの状態もチェックすることができます。USB・外付けハードディスクを接続したまま、クリスタルディスクインフォを起動すれば見ることができます。

外付けハードディスクも、パソコンの内蔵ハードディスクと同じようにハードディスクが入っているので、見方や使用方法は同じです。

USBの外付けハードディスク。複数のハードディスクが接続されている場合、赤枠の部分をクリックしてチェックするハードディスクを切り替えます。ドライブレター(CやEなど)が表示されています。

外付けハードディスク

事例

異常と出ているハードディスクは、やはり問題が大きいといえます。これは早めにバックアップを検討すべきといえるでしょう。

また傾向として、代替処理保留中のセクタや回復不可能セクタが出ているハードディスクも要注意です。起動が遅い、起動しなくなったなどのトラブルにあうパソコンでよく見ることがきます。

起動しなくなったWindows VistaがインストールされていたHDD。パソコンをHDDから取り出してCrystalDiskInfoで調べたところ。HDDの不良セクタの代替処理ができなくなり、悪化していったと思われます。

Vista

同じく起動しなくなったWindows Vistaに搭載されていたHDD。

起動しなくなったパソコン

ある日突然起動しなくなった Windows 2000に搭載されていたハードディスク。

Windows 2000

BIOSでHDDスマート エラーを検出していたハードディスク。起動や動作が極端に遅くなる症状が出ていました。

スマートエラー

起動しなくなった Toshiba Dynabook。OSは、Windows XP。

Toshiba

同じく起動しなくなった Toshiba Dynabook。OSは、Windows Vista。

dynabook

起動しなくなったWindows XPのノートパソコン。

Windows XP

起動しなくなったWindows Vistaのパソコン。このハードディスクはファームウェアに問題があると指摘されていたSeagateのものです。該当するSeagateのHDDは、比較的早い段階(1~3年)で不良セクタや代替処理中のセクタが出てくるといわれています。

Seagate HDD

正常に認識しなくなった外付けハードディスク。

外付けハードディスク

こちらも正常に認識しなくなった外付けハードディスク。

ハードディスク

稼働時間もまだ100時間ぐらいの新しいノートパソコンですが、代替処理保留中のセクタが出ていました。実際にこのパソコンは、Windowsやプログラムが起動しないなどのトラブルを起こしていました。

新しいノートパソコン

このように調子の悪いハードディスクは、ほぼ必ずといっていいほどクリスタルディスクインフォで注意や異常となります。

クリスタルディスクインフォは、ハードディスクのSMART情報をそのまま見ることができます。別の不良セクタ検出ツールなども使用して検証しましたが、不良セクタの数などはほぼ合致していました。

起動しないパソコンなどでは、ディスクから起動させるハードディスク診断ツールを使うことがありますが、パソコンからハードディスクを取り出して、他のパソコンにUSB接続、クリスタルディスクインフォを起動して見るというほうが早いということもあります。

パソコンパーツの中でもハードディスクは、Windowsやソフトウェアがインストールされており、ユーザーのデータも格納されています。パソコンを使う上では最も重要なデバイスのひとつです。そしてこのハードディスクはパソコンの故障やトラブルの6割~7割に関連しているいわれています。

このソフトウェアは、内蔵ハードディスクや外付けハードディスクなどを、定期的に、比較的簡単にチェックするために使うことができるといえます。



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