階層的、レイヤー

ITの用語や仕組みは、しばしば階層的、レイヤー(層)で捉えることがあります。

例えば、Windowsのフォルダ、ドメインは階層的構造であり、通信で用いられているTCP/IPプロトコルや画像編集では、レイヤーという言葉が出てきます。

パソコンは、ハードウェアとソフトウェアからなっています。そしてソフトウェアには、OS、ドライバ、アプリケーションがあります。

これらハードウェアとソフトウェアは、レイヤーとして考えることができます。

OS、ドライバ

自作パソコンでは、ハードウェアの構成を整えた後、OSインストール作業を行います。そしてOSをインストールした後に、ドライバのインストールを行います。

自作パソコンで使用する Windows XPです。OOSインストール後、ドライバーのインストールなどを行った状態。

Windows XP

スタートメニューとすべてのプログラム。OSにもともと付属しているソフトというのはそれほどありません。ブラウザであるIEとメールソフトなど必要最低限のものは付いています。他にはインストールしたドライバのソフトなどです。

スタートメニューとプログラム

常駐プログラムもほとんどありません。ここではグラフィックドライバー、サウンドのアイコンなどが表示されているぐらいです。

常駐プログラム

コントロールパネル→プログラムの追加と削除で見ると、ドライバーぐらいしかないことが分かります。

プログラムの追加と削除

Cドライブの占有量。OSとドライバーのインストールでは7GBにも満たないことが分かります。

Cドライブ

自作パソコンで使用する Windowsというのはマイクロソフトが提供している純粋なOSであり、一般的に使用しているアプリケーションというのは、ほとんど入っていないということになります。

アプリケーション

自作パソコンで使用するOSを見てみると、OSが非常にシンプルなものであることが分かります。

OSとドライバーのインストールでパソコンの基本操作は可能になります。

操作の幅をさらに持たせるようにするために、プログラム・アプリケーションをインストールすることになります。

OS以外のソフトウェアを応用ソフトウェアといいます。代表的なものには以下のようなものがあります。

Microsoft Office

Microsoft Officeは、ワード、エクセル、パワーポイントなどがセットになっているソフトです。それぞれの拡張子のファイルを開くことができます。

OSと同じく マイクロソフトのソフトですが、OSに付属しているわけではありません。OSとは別にソフトを用意する必要があります。

Adobe Reader、Adobe Flash Player

Adobeのソフトです。

Adobe Readerは、PDFファイルを開くことができます。Adobe Flash Playerは、動画サイトやフラッシュなどを見るときに使用されます。

Adobeのサイトで無償で公開されているので、自由にダウンロード・インストールすることができます。

Adobeのソフトも OSに付属しているわけではありません。

ウイルス対策ソフト

インターネットを使用する場合は、ウイルス対策ソフトは必須となりますが、OSやパソコンに合わせて自分に使用しやすいものを選択してインストールします。

メーカー製パソコンで初めから入っているものもありますが、あくまでもそれはOSとは別にインストールされたものでほとんどが期間限定の体験版などです。

リカバリー

リカバリーすることでパソコンを初期状態に戻せるのですが、パソコンによってリカバリーで戻る時点は異なります。

メーカー製パソコンでは、リカバリーは出荷時に戻すという形をとっているので、リカバリーを行うとOS、ドライバー、その他プログラムがすべてインストールされた状態に戻ります。Microsoft Officeだけは別途インストールすることがあります。

自作パソコンでは、リカバリーはOS再インストールになるので、OS単独の状態になります。ドライバのインストール、その他プログラムのインストールが必要となります。

メーカー製パソコンでも、DELLやHPなどでは、リカバリーはOS再インストールというパターンがあります。この場合も自作パソコンと同じく、添付CDなどを使用してドライバのインストール、その他プログラムのインストールが必要です。

このように、ソフトウェアはOS、ドライバ、アプリケーションの3つに分かれているということです。

5つのレイヤー

ハードウェアがあり、OS、ドライバ、アプリケーションをインストールするとこのように図示することができます。

レイヤー

ハードウェアとOSの間にBIOSがあり、このBIOSを加えると、5つのレイヤーになります。

例えばパソコンのトラブルが起きた時、どこに問題があるのか?つまりどのレイヤーの問題であるのか?を考えます。

パソコンのトラブルといっても、ハードウェアかソフトウェアか、ソフトウェアの問題でもOSなのかドライバなのか異なるということです。

多くのパソコントラブルは、複数の原因が同時に起きるのではなく、どこかが局所的に問題を生じています。

どのレイヤーに問題があるか?特にパソコントラブルの問題の切り分けでは重要な考え方になります。


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