ハードウェアの異常を知らせるビープ音
ビープ音とは、電子機器が通知のために発する音です。
パソコンに搭載されているBIOSにもビープ音と呼ばれるものがあります。ビープ音はマザーボードに付けられている小型スピーカーから音がでています。
BIOSのビープ音は、OSが起動してくる前なので、ハードウェアの異常であるということができます。
しかし、メーカーや機種によってビープ音が鳴ることもあれば、鳴らないこともあるあります。また、独自にBIOSのビープ音を設定していることもあります。
ハードウェアの増設後、BIOSアップデート中に鳴ることもあり、必ずしもすべてのビープ音がハードウェアの異常というわけではありません。
一般的にピッと1回鳴って、Windowsが起動してくる場合は、正常起動です。
ハードウェアの異常
ビープ音が鳴っていて、Windowsが起動しないのであれば、ハードウェアの何らかの異常であるといえます。
メーカーによって、ビープ音の鳴り方に違いがあるので一概にはいえませんが、マニュアルに記載されていることがあります。またメーカーサポートなどに連絡する際は、ビープ音がどのように鳴っているかを事前に把握しておいたほうがよいです。
正常起動と違い、短音で2回、3回鳴ったり、長音のあと短くピッと鳴ったり、鳴り続けたりと様々です。
ビープ音が鳴るときに最も多いのは、メモリーやグラフィックメモリーのトラブルです。メモリーの故障や帯電などでよく起きます。
POST画面
BIOSには、自己診断機能があり それをPOST(Power On Self Test)、表示される画面を POST画面といいます。
POST画面。
BIOSは起動したが、黒い画面に英字が出て止まっているということがあります。このときにビープ音も数回鳴ることもあります。
これはハードウェアの異常、あるいはハードウェアの変更があったことを示しています。POST画面には、メッセージが主に英文で表示されています。
ハードディスクのSMARTエラー、CPUファンのエラー、BIOSの電池切れなど内容は様々です。ユーザーによるBIOSアップデートやメモリーの増設の後に表示されることもあり、確認を促すということもあります。
BIOS起動に必要なデバイス
一般的に、BIOSの起動は電源、マザーボード、CPU、メモリーが正常であれば起動します。ハードディスクや光学ドライブは接続されていなくても、BIOSは起動します。
つまり、BIOSが起動しない、電源を入れても何も表示されないということは、電源、マザーボード、CPU、メモリーの問題を疑うということになってきます。
実際に、BIOSが起動しないというパソコンは、電源ユニットの不良、マザーボードの不良、メモリーの不良などが多い傾向があります。