Windows、システムドライブのバックアップ
イメージバックアップとは、Windowsやシステムドライブなど全体をバックアップすることをいいます。
イメージとは、姿や形、像という意味です。システム全体をひとつのまとまりのあるデータとして、後から復元できるようにバックアップを行うものです。イメージ化ともいいます。
イメージバックアップは、通常のバックアップのようにマウスでドラッグして行うことはできません。
Windows、インストールされているプログラム、ユーザーのデータなどすべてをバックアップするため、専用のソフトウェアを使用します。バックアップや復元などの作業は、ソフトウェア上で操作して行います。
バックアップと復元
Windowsには、イメージバックアップを行う機能が付いています。
システムイメージの作成といいます。
他にイメージバックアップに特化したソフトウェアがあります。
Acronis True Imageの管理画面。
イメージバックアップ以外の機能も付いていることがあります。
1つのファイルで数十GB以上になることがあります。拡張子はソフトウェアによって異なります。
バックアップ
SSDやHDDなどのシステムドライブやパーティションのバックアップを行います。それなりに時間はかかります。
Windowsは、Cドライブだけで起動しているというわけではなく、起動に関連している他のパーティションもあります。そのため一般的にイメージバックアップでは、Cドライブといくつか複数のパーティションのバックアップが行われます。ディスクのバックアップともいいます。
復元
バックアップから復元する作業をリカバリー、リストアといいます。
復元作業は、Windowsが起動している状態では ソフトウェア上で行います。この場合、パソコンの再起動を伴います。また、Windowsが起動しない場合では、予め作成しておいた復元用のディスクなどから行います。
復元すると、プログラムやデータなどすべてがバックアップ時の状態に戻るので、最後のバックアップ以降のデータはなくなります。
パソコンを初期化すると、再度ソフトをインストールしたり、設定を行うことになりますが、そのような作業を行う必要はありません。
もし、Windowsが起動しなくなったり、以前の正常な状態に戻したいという時は、このバックアップから Winsowsやハードディスク全体を復元できることになります。
イメージバックアップは一度行うと、そのバックアップ時点に復元することができます。
ただ最初のバックアップから日数が経過すると、Windowsのアップデートやソフトウェアの追加、データの追加や削除などが行われるため、復元を行う場合は、初回のバックアップではなく、変更が加えられている時点が望ましいということがあります。
そのため、イメージバックアップに変更分や追加分を加えるバックアップを行うことがあります。このバックアップ方法には、増分と差分という方法があります。イメージバックアップに対応したソフトウェアによっては、増分と差分のバックアップができるものもあります。
増分バックアップ
増分バックアップというのは、初回のバックアップから増えた分をバックアップすることです。
例えば、7/10に初めてイメージバックアップを行ったとします。このような初回のバックアップを、フルバックアップともいいます。この時点で、WindowsやCドライブは、バックアップができています。

次に7/20までに、パソコンでソフトウェアをインストールしたり データが増えたとします。ここで増分バックアップを行うと、インストールしたソフトウェアや増えたデータなどが反映されてバックアップされます。
次に7/30までに、Windowsがアップデートされたり、データが増えたとします。ここで増分バックアップを行うと、7/20からさらに変更された分が反映されてバックアップされます。
7/30の時点では、フルバックアップのファイルに加えて、2つファイルが追加されていることになります。
増分バックアップというのは、初回のバックアップイメージを上書きするというものではなく、変更点や追加分だけをバックアップします。そのため、フルバックアップに比べると容量は小さく バックアップにかかる時間も短くなる傾向があります。
差分バックアップ
差分バックアップというのは、初回のバックアップとの差をバックアップすることです。

増分バックアップのように、ある時点からある時点のように積み重なっていくようなものではなく、バックアップの度に初回のバックアップからの変更分をとることになります。
増分バックアップと比較すると、日数が経過するほどファイルが大きくなるため、バックアップにかかる時間が長くなる傾向があります。
メリット
イメージバックアップには、以下のようなメリットがあります。
- 中古パソコンなどリカバリーディスクが作成できないパソコンでは、イメージバックアップがディスクの代替となる
- アプリケーションのディスクがない、あるいは紛失したパソコンでは、イメージバックアップによりアプリケーションの再インストールができないという事態を回避できる
- パソコンの初期化と比較すると、大幅に時間や労力を減らすことができる
- 起動しないなどのトラブルからの復旧できる可能性がある
- ウイルス感染や調子の悪い場合に復旧できる可能性がある
一方、以下のような点も考える必要があります。
- 比較的容量の大きいバックアップ用の媒体が必要となる
- Cドライブの実際の使用量が大きい場合、初回バックアップや復元に時間がかかる
- 増分や差分のバックアップなど機能や管理画面がやや分かりにくい
- 実際に復元を行わないとバックアップとして機能しているかどうか分からない
Windowsの基本的なバックアップ機能や、媒体を利用したバックアップをある程度万全にしているのであれば、仮にWindowsが起動しない場合でも OSを再インストールしてデータを移行したほうが早いということも考えられます。
実際にイメージバックアップをとるかどうかは、パソコンの利用形態によるところもあります。