データが保管・保存される場所
ストレージとは、和訳すると貯蔵や保管を意味します。データを保管する場所、保存する場所のことです。
パソコンでは、データを記憶して保存する ハードディスクやSSD、外付けハードディスク、USBメモリー、光学ディスクなどを指します。
オンライン上のデータ保存場所を、オンラインストレージともいいます。また、スマートフォンやタブレットでは、内部ストレージと外部ストレージという言葉が出てきます。
このページでは、ストレージとは何か?どのようなものがあるのか?紹介しています。
HDD・SSD
パソコンの代表的なストレージは、ハードディスクやSSDです。
OSやアプリケーションがインストールされていますが、作成したデータもこの中に入っています。内蔵ストレージということもあります。
エクスプローラー、デバイスとドライブ。
内臓のCドライブ、内蔵・外付けのDドライブなどが表示されます。
Windows 10、デスクトップ上 右クリック→ディスプレイ設定→記憶域。
OSのインストールされたCドライブが表示されます。
他に、外付けハードディスク、USBメモリー、光学ディスクもデータを保存するところなのでストレージになります。バックアップなどで用いるこれらのストレージを媒体、メディアということもあります。
オンラインストレージは、インターネットで繋がっている場所にあるストレージということです。雲のように、離れたところにあるので クラウド、クラウドサービスともいいます。
自分で外付けハードディスクやUSBメモリーなどの媒体を用意しなくても インターネット上のストレージにデータをコピーして保存することができます。オンラインストレージもハードウェアは、HDDやSSDが使われています。
内部ストレージ
パソコンのHDDやSSDなど内蔵ストレージにあたるものを、スマートフォンやタブレットでは、内部ストレージともいいます。
内部の基板上にデータの保管・保存ができる記憶領域があり、OSやプログラム、ユーザーのデータが保存されています。
内部ストレージの容量は、どのくらいアプリをインストールできるか?データを保存できるか?ということに関係してきます。
スマートフォンやタブレットでは内部ストレージのことを、ROMということがあります。ROMは、電気的信号で読み書きする 半導体メモリー、フラッシュメモリーです。
パソコンや周辺機器にもROMとよばれるものはあります。
マザーボード上のBIOSや周辺機器には、簡易的なプログラムが内蔵されています。ただ、ユーザーのデータが保管できるようにはなっていません。あくまで必要最低限のプログラムのみが入っており、機器の制御を行っているだけになります。
それに対し、スマートフォンやタブレットでのROMはデータの保存もできるようになっています。
外部ストレージ
パソコンでは容量が不足すると、主に外付けハードディスクを使います。一方、スマートフォンやタブレットの外部ストレージには、主にMicroSDカードが使われます。
スマートフォンのケース内やタブレットの側面には MicroSDカードを取り付けるスロットが用意されており、後からユーザーが増設して使うことができます。
外部メモリーということもあります。
アプリをインストールしたり、カメラの写真などが増えてくると内部ストレージでは容量が足りないということがあります。こうした時に外部ストレージとして、MicroSDカードなどを取り付けることで保存領域を増やすことができます。
RAM
スマートフォンやタブレットで、内部ストレージや外部ストレージの他にRAMがあります。
これはメモリーのことです。パソコンのメインメモリーにあたります。
OSやアプリの起動や作業中に、一時的にデータを格納したり記憶する領域で、ストレージではなくユーザーのデータがここに保存されるわけではありません。
パソコンとスマートフォン・タブレットでは、コンピューターとしての基本的な構成は同じなのですが、スマートフォン・タブレットでは、RAM、ROM、内部ストレージ、外部ストレージなどパソコンで使う用語とはやや異なる用語を慣習的、統一的に用いています。
大容量ストレージ
ストレージの容量は、磁気ディスクであるハードディスクが最も容量が多く、500GB~4TBが多くなっています。
大容量ストレージというときは、大抵ハードディスクのことを指します。
一方、ROMであるフラッシュメモリーを使った SSD、USBメモリー、スマートフォンやタブレットの内部ストレージ、メモリーカードなどはハードディスクに比べると容量は少なめです。
SSDは 120GB~1TB、USBメモリーは 4GB~128GB、内部ストレージは 8GB~32GB、メモリカードは 2GB~128GBなど。光学ディスクでは、CDが700MB、DVDが4.7GB、ブルーレイが25GBなどです。
一般的にハードディスクは容量が大きい、フラッシュメモリーは容量が小さいということになります。