BIOS・セーフモードを軸に考える

パソコンが起動しない、Windowsが起動しないというトラブルは、その現れかたや原因、対処法が多岐にわたります。

起動しないといっても画面がどこまで進むか、どのようなエラーメッセージがでるか、ピープ音は鳴るか、Windowsのロゴ画面は表示されるかどうかなど異なります。

1つめの分岐点は、BIOSが起動できるかどうか、2つめの分岐点はセーフモードで起動できるかどうか、この2点が問題を切り分ける代表的な方法となります。

そして、ハードディスクの不良が原因であることが多いため、データ救出も視野に入れて進めていく必要があります。

このページでは、パソコンが起動しない、Windowsが起動しないというトラブルで最もよくあるパターン・原因を紹介し、どのような対処法があるかを解説しています。

症状

電源電源が入らない

電源が入らない、電源ランプだけが付いているということがあります。

スイッチを押しても全く反応がないこともあれば、一瞬だけ反応したり電源ランプだけ点滅したりします。


電源ユニットやマザーボードの故障が高いといえます。

画面に映らない電源投入後

電源は入るが、BIOS画面が示されないというトラブルです。


  • 電源は入るが、画面に何も表示されない
  • 電源は入るが、ピープ音が鳴る
  • 電源は入るが、ファンの音だけがする

BIOSの起動は、基本的にマザーボード、CPU、メモリーが正常であれば起動します。そのため、この3点いずれかの不具合の可能性が非常に高いといえます。

ロゴメーカーロゴ時

電源投入後、メーカーロゴ表示画面でのフリーズ。電源投入後、DELL・NEC・Fujitsu・マザーボードメーカーなどのロゴが出てきますが、この画面でフリーズするトラブルです。


事例としてはあまり多い方ではありません。BIOSの自己診断で問題が発生していると考えることができ、ハードディスク、メモリーの故障の可能性があります。

メッセージメーカーロゴ表示後

メーカーロゴ表示後、画面が切り替わるものの、黒い画面に白い英字で英語のメッセージが出たり、起動しないトラブルです。


  • 黒い画面にメッセージが出る
  • 黒い画面に点滅カーソルのみで進まない
  • POST画面でのフリーズやエラーメッセージ

メーセージの内容により、故障箇所や問題発生箇所が異なります、ハードディスクやメモリーの故障、BIOSの電池切れ、CPUファンのエラーを知らせていることもあれば、メモリー増設後やBIOSアップデート後の確認のメッセージなど比較的軽微な問題のこともあります。

Windowsロゴ5.Windowsロゴ画面以降

Winodowsの起動しない代表的なトラブルです。

通常のデスクトップ画面まで起動できず、再起動など繰り返すこともあります


  • Windowsロゴ画面でフリーズ
  • Windowsロゴ画面が延々と続く
  • Windowsロゴ画面後の拡張オプションメニューから進まない
  • Windowsロゴ画面後、黒い画面にマウスカーソルのみ表示される
  • ようこそ画面、Windowsが起動していますの画面でエラーメッセージが出る
  • スタートアップ修復画面になるも解決されない

ハードディスク、グラフィックに関連するメモリーやグラフィックボード、ドライバ、Windowsファイルなど原因は様々です。ハードウェア・ソフトウェアいずれかのトラブルになります。

ハードディスク不良をやや警戒する必要があります。セーフモードや詳細ブートオプションから復旧を行います。

ブルースクリーンブルースクリーン

Windows起動中に突然ブルースクリーンになります。Windowsロゴ画面後にブルースクリーンになることが多いようです。


ハードディスク、メモリー、Windowsファイル、ドライバなどの不具合が考えられます。上記の例と同様、ハードディスク不良に注意する必要があります。

対処法

電源が入らない

パソコンの中でも、電源ユニットやマザーボードが関わってくるトラブルです。

古いパソコンや使用時間の長いパソコンで起きる傾向が高いといえます。電源ユニットやマザーボードの寿命が考えられます。

データが入っているハードディスクは無事であることがほとんどです。

部品の交換などで直ることもありますが、ハードディスクだけ取り出してデータ救出のみ行うという方法もあります。

電源投入後

このトラブルも電源ユニットやマザーボードが関係していることがあります。

電源ユニットやマザーボードが完全に壊れておらず一部の故障により、画面表示できない、CPUに電源がいかないというものです。

また、メモリーが関係していることも多いため、まずはメモリーを疑うのが一般的です。特にピープ音がする場合はメモリーの可能性が高くなります。

メモリーの抜き差しや再取り付けを行ってみる方法があります。

自作パソコンなどでビデオカードから画面出力が行われている場合は、ビデオカードを取り外すか、抜き差しを試してみる必要があります。

電源は入るが、画面に表示されないというトラブルはメモリー不良、マザーボード不良(グラフィックチップなど)、電源不良(電源供給力の低下)などが多いといえます。

メモリーの再装着などで復旧できない場合は、マザーボード、CPUなどの故障の可能性は非常に高くなります。

メーカーロゴ時

メモリーか、内蔵されているハードディスクの可能性が最も高いといえます。

メモリーの抜き差しや内蔵のハードディスクを外して、フリーズするかどうか試します。また他のパソコンで内蔵ハードディスクを検査する必要があります。

メーカーロゴ時でのフリーズというのはパソコンが起動しないトラブルの中でも非常に少ないほうです。

メーカーロゴ表示後

主に黒い画面に白字の英語で表示されます。

表示されているメッセージの内容にもよりますが、ハードディスクの故障が最も疑われます。またハードディスクが壊れていなくても、Windowsファイルの損壊が起きていることもあります。

POST画面で止まる、POST画面から進まないという場合は、CPUファンエラーやBIOS電池の交換の必要性などマザーボード上のトラブル、ハードウェアのトラブルを通知しています。

Windowsロゴ画面以降

このトラブルもハードディスクの故障が最も疑われます。Windowsファイルの損壊、ハードディスクの論理障害も事例としてはあります。ハードディスク(物理障害・論理障害)、Windows(OS)メモリー、グラフィックチップ(ノートPC)、グラフィックボード(デスクトップPC)の故障が考えられます。

パソコンが起動しないトラブルでも最も発生が多いところです。

セーフモードで起動するかも試してみる必要があります。

Windows 拡張オプションメニューでセーフモード、前回正常起動時の構成、正常起動などどれを選んでも起動しない、再起動が行われるというトラブルも多く、どのデバイスの不良かは検証していくしかありません。最も考えられる原因は、ハードディスク、メモリー、Windowsの問題です。

OSの更新、ドライバーのインストール、レジストリの設定変更後にブルースクリーンなどで起動しない場合、XPでは Winows拡張オプションメニュー、Windows Vista,7では 詳細ブートオプションオプションの前回正常起動時の構成で起動する可能性はあります。

Windowsでは起動しない場合に、スタートアップ修復画面になることがあります。修復を行っても解決されないことがありますが、この場合もハードディスク不良の可能性は非常に高いといえます。

まれな事例ですが Windowsロゴ画面でフリーズした場合は 壊れたUSB機器が原因となっていることもあります。

マウス・キーボード以外のUSB機器をすべて外してどうなるかも試してみます。

ブルースクリーン

どのタイミングでブルースクリーンになるか、ブルスクリーンのエラーコードは何かにもよりますが、多くはメモリーやハードディスクの問題であることが一番多いようです

上記のWindowsロゴ画面以降でのトラブルと類似しています。症状としてはより深刻・複雑な傾向があります。

エラーメッセージ

BIOS画面の後に表示される代表的なメッセージです。

A disk read error occurred

ハードディスクの読み込みに失敗しているというメッセージです。ハードディスク不良がほぼ確実で、場合によっては重度の物理障害になっていることもあります。

Windowsの復旧は難しい傾向にあり、ハードディスク交換が必要になります。まずはデータの救出ができるかどうかに注力すべきといえます。

NTLDR is missing

正常にパソコンを使用しているときに、Windowsの起動に必要なファイルを間違えて削除した場合によく起きます。

回復コンソールからのWindwosの復旧の可能性があります。

次のファイルが存在しないかまたは壊れている・・

ファイルが存在しないというメッセージですが、ハードディスク不良により 必要なWindowsファイルの読み書きができない場合によく表示されます。

データ救出のできる可能性は比較的高いため、データ救出後に Windowsの復旧作業を行うのが一般的な対処法です。

Operation system not found

ハードディスク不良の可能性が高くなります。場合によってはハードディスクの物理障害がおきていることもあり、データ救出が困難なときもあります。

Windowsの復旧は難しいメッセージです。

DISK BOOT FAILUE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER

BIOS設定などの間違いで、ハードディスクが認識されていないかどうかを確認する必要があります。BIOSでハードディスクが認識されているかどうか、起動デバイスとしてハードディスクが指定されているかどうか、BIOSでハードディスクが認識されていない場合は、パソコン内部でハードディスクが正しく接続されているかどうかも確認したほうがいいでしょう。

POST画面

POST画面 POST画面では マザーボードに接続されているハードウェアの異常がないかどうか?簡易的な診断が行われています。


この画面で止まる場合は ハードウェアに何らかの問題があることになります。

Press F1 to continue、F2 to enter SETUPというメッセージがよく出ますが、その上の部分にトラブルになっているハードウェアが英語の文章で記載されていることがあるので確認するようにします。

HDD S.M.A.R.T. Status BAD

このメッセージが頻繁に表示されるようになったり、起動しなくなる直前で表示されていた場合は、ハードディスクの不良が確定的となります。

データ救出や復旧はやや難しくなります。まずは、起動修復よりもデータ救出を最優先に進める必要があります。

パソコンを使用できるようにするためには、ハードディスク交換修理などが必要となります。

Low Battetyやbattery is low

マザーボードの電池切れになっていることがほとんどで、デスクトップパソコンでは電池交換することで基本的に直ります。

CPU Fan Error

CPUファンが回転していない、ケーブルが抜けている、故障している時に表示されます。CPUファンの部品交換が必要なときもあります。


データ救出

パソコンが起動しないときに、重要なのはハードディスクに内蔵されているデータになります。特に、ハードディスク不良が原因でパソコンが再起動したり、起動しないという場合、何度も起動させようと試行しているとハードディスクの状態が悪化していくこともあります。

そのため、パソコンが起動しないという場合は、ハードディスクの不良かどうかの見極めが最も重要であるということもできます。

関連情報