データの救出・復旧

パソコンが起動しない、電源が入らないという場合でも、データの取り出し・救出ができることがあります。

パソコンのデータは、主に内蔵のハードディスクやSSDに格納されています。

パソコンの起動しない原因として、ハードディスクやSSDが関係しているときもあれば、ほとんど関係していないということもあります。

このページでは、一般的に知られているデータ救出の方法について解説しています。

内蔵HDDの取り出し

Windowsが起動しない、電源が入らないという場合、パソコンからハードディスクやSSDを取り出して、他のパソコンにUSB接続する方法があります。

データの救出では、最もよく用いられる方法となります。

内蔵のディスクを外付けのディスクとして扱うことで、ディスク内部のデータが見れることがあります。この場合、USB接続するための道具を用意する必要があります。

内蔵のディスクの接続は、必ずしもUSB接続のみというわけではなく、自作パソコンやBTOパソコンなどで、内蔵のディスクとして取り付けるという方法もあります。

いずれにせよ、パソコンからハードディスクを取り出す作業が必要になります。

Linux

Windowsが起動しないという場合、LinuxのOSを使用してパソコンを起動させてデータを救出する方法があります。

この場合Linux OSを書き込んだ起動用ディスクを作成し、パソコンをそのディスクから起動させます。内蔵のディスクの状態にもよりますが、ハードディスクなどにアクセスし内部のデータを救出できることがあります。

代表的なものに、KNOPPIX クノーピクス、Ubuntu ウブントゥがあります。

KNOPPIXは BIOSでの起動、UbuntuはUEFIでの起動です。Ubuntuは、NTFSでフォーマットされている外付けハードディスクなどにコピーする場合、コマンド入力などの操作が必要となることもあります。上級者むけです。

外付けハードディスクの分解

外付けハードディスクも認識しない、動作しないということがあります。

外付けハードディスクは、ケースとハードディスクという構成になっています。ケース側の問題かハードディスク側の問題かを切り分ける方法として、ケースを分解してハードディスクを取り出し、他のパソコンに繋いでみるという方法があります。

考え方としては、パソコンからハードディスクを取り出し、USB接続するという方法と同じです。

データ復旧

ハードディスク、外付けハードディスク、USBメモリー、メモリーカードなどでは、論理障害というものがしばしばよく起きます。

「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」「ファイルまたはディレクトリが壊れているため読み取ることができません」などのメッセージが表示され ドライブやデータにアクセスできないトラブルです。ファイルシステムの破損などにより起きます。

物理的な故障がきっかけになって起きることもあれば、無理な使い方などによって発生することもあります。

この場合は、論理障害に対応した専用のソフトなどで復旧するという方法があります。救出できるか否かは 障害のレベルにもよるので 必ずデータが救出できるというわけではありません。

一般的にこのようなソフトをデータ復旧ソフト、データリカバリーソフトといい、データ復旧を専門に行なっている会社をデータ復旧会社ともいいます。

データ復旧会社は、ハードディスクなどのストレージからデータを救出する専用の機器やソフトウェアを使うことがあります。