伸び率・成長率

伸び率とは、基準時点からの変化の大きさを表した指標です。一般的に、基準時点を前年の実績とし 今年の実績がどのくらい変化したかを確認するために使われます。

例:今年の実績(B5)と前年の実績(C5)。C7は参考に前年度比。伸び率は(今年の実績-前年の実績)÷前年の実績×100で求めることができます。

伸び率を求める式

Enterで結果が表示されます。伸び率は16.4%となります。ホーム→数値、小数点第1位までの表示、単位はパーセント。

伸び率

例:複数の項目がある場合など。B列に今年の実績、C列に前年の実績。D列は参考に前年度比。

複数の項目

オートフィルの結果。(今年の実績-前年の実績)がマイナスになれば、伸び率もマイナスとなります。

オートフィルの結果

前年度比は、今年の実績を前年の実績で割るため、前年の実績を100%とした場合の比率となります。一方 伸び率は、式にもあるように 今年の実績と前年の実績の差分のみを前年の実績で割るため、前年の実績を100%とした場合の変化のみが表れます。

一般的に伸び率は上記の式を用いますが、前年度比から-100としても変化の大きさである伸び率を取り出すことができます。

また伸び率と同様に使われる言葉に、成長率があります。

成長率とは、伸び率の推移を表した指標です。伸び率は、今年と前年など2つの年月における変化を表す際に使われます。一方 成長率は、2017年~2021年など連続した複数の年における推移を表します。

基本的には算出する式も同じですが、成長率は 四半期単位や1年単位など連続した期間の推移を確認するための用語、経済用語であるといえます。代表的なものとして GDP成長率があります。

例:数式を入力。成長率を算出する式は、伸び率と同じです。基準時点は1つ前の年の実績になります。

成長率を算出する式

オートフィルの結果。一番はじめに式で用いられる前年の実績(2016)は、その前の基準年がないため 算出することはできません。あくまで変化の大きさであるため、前年の実績がある年から成長率の算出が始まります。

成長率

例:折れ線グラフ。時系列での推移を表すため、折れ線グラフが主に使用されます。

折れ線グラフ

伸び率や成長率は、変化の大きさだけを捉えた簡潔な指標のひとつです。

グラフにする場合は、売上高などを棒グラフ、伸び率を折れ線グラフなどにして複合的に表示させるということもできます。