基本的な用語や機能

無線LANでは、2.4GHzと5GHzの電波が使われています。

2.4GHzと5GHz

このページでは、無線LANで使用される電波である2.4GHzと5GHz、基本的な用語、関連する項目について解説しています。

電波

空間には電波がたくさん飛んでいます。電波は電磁波ともいいます。

電波

このひとつひとつの波の連続が電波です。1秒間の波の数を、MHzとかGHzという単位で表し、周波数といいます。

例えば 無線LANの2.4GHzなら、一秒間に24億回の波をもっています。非常に桁違いの数になります。

割り当て

電波は様々なところで使われています。例えば、ラジオ、テレビ、携帯電話、無線LAN、ETC、BS・CS放送などがあります。

割り当て

これらの電波は、秒間の波の数、周波数が異なるので、互いに干渉せずに使うことができます。

他にも、航空管制通信、小型船舶通信、GPS、アマチュア無線、気象レーダーなどがあり、これらの周波数をそれぞれの通信で適切に使えるように、国際電気通信連合(ITU)や総務省が割り当てを行っています。

無線LANは、2.4GHz帯と5GHz帯と決められています。

2.4GHz

2.4GHz帯は、13チャンネル 用意されています。ただチャンネルの幅が5MHzと狭いため ひとつのチャンネルを中心周波数として選び、左右のチャンネルも使うことになっています。

2.4GHz

全く重ならないパターンは、中心周波数が 1、6、11や2、7、12 など3つに分かれるような場合しかありません。無線LANルーターが密集しているようなところでは、どうしても重なる部分が出てきます。

また、無線LANルーター以外にも、電子レンジ、コードレス電話、無線のマウス・キーボード、Bluetoothなどでも使用される帯域なので、電波の干渉が起きやすくなります。

電波干渉が起きると、通信速度が遅い、安定しない、接続できないなどのトラブルにつながります。

5GHz

無線LAN以外では、使用されることがほとんどない電波帯域です。結果として電波干渉が起きにくく安定した通信が可能です。

5GHz帯のチャンネルは、19チャンネルあり、チャンネル幅が20MHzと広く それぞれがテレビのチャンネルと同じように独立しています。

5GHz

2.4GHzとは違い、空きが多い帯域です。

周波数と波長

電磁波や音波などの波は、回折するという特性があります。これは波長の長さが関係します。

波長の長いものは、障害物があっても回り込んで伝わっていきやすく、波長の短いものは、回り込む性質より直進性が高くなります。

周波数が低いほど波長は長く、高いほど短くなります。そのため 2.4GHzと5GHzを比較すると、2.4GHzは波長が長く、5GHzは波長が短いとなります。

したがって、2.4GHzのほうが回折しやすい、5GHzは 2.4GHzに比べると直進性があり障害物に弱いということになります。

全体的な傾向として、2.4GHzは電波の干渉が多いが障害物に強い、5GHzは電波の干渉は少ないが直進性があり障害物に弱いということがいえます。

電波状況

都市部で集合住宅が多いところ、会社や事務所が多いところでは、2.4GHz帯に無線LANの電波が密集しているということも珍しくありません。

こうした無線LANに加えて、電子レンジ・コードレス電話・Bluetoothなども重なることになるため、無線LANでインターネットが満足にできないということもあります。

パソコンやスマートフォンで、無線LANを有効にすれば、どのぐらい電波があるのか ある程度分かります。パソコンやスマートフォンで無線LANを有効にすると、周辺の無線LANの親機から出ている電波の識別名 SSIDが表示されます。

非常に多いという場合は、5GHzにも対応しているものを検討すべきかもしれません。

フリーソフトなどでは、2.4GHz帯に無線LANの電波がどれだけあるか?どのようにチャンネルを使用しているか?というのを分かりやすく可視化できるものもあります。

Wifi Analyzer例:Wifi Analyzer。

親機

無線LANの通信では、電波を発する機器と受信する機器が必要になります。親機と子機ということもあります。

無線LANルーター、親機を選ぶ際に最も重要なのは、2.4GHzのみ対応か、2.4GHzと5GHzの両方に対応しているかを知ることです。

1つ目は、製品の仕様書やパッケージで確認する方法があります。

パッケージ例:2.4GHzの無線LANルーター。

仕様書やパッケージには対応周波数が2.4GHz、5GHzなどと記載されています。


2つ目は、a、n、g、b、acのどれが使われているかで、2.4GHz対応か、2.4GHz・5GHzの両方に対応かを知る方法です。

これは通信の規格や転送速度を表すのですが、11a11acが使われているということは、5GHz帯に対応している無線LANルーターということになります。単純に aが入っているかどうかです。

電波例:2.4GHzと5GHzの無線LANルーター。

a、n、g、b、acなどが使われていれば2.4GHzと5GHzのルーターになります。


2.4GHzと5GHzに対応している無線LANルーター・アクセスポイントというのは、このように両方の電波を発していて、それぞれSSIDがあるということになります。

無線LANルーター

近年は、2.4GHzのみでは干渉により使いにくい時もあるため、2.4GHzも5GHzも使える無線LANルーターが増えてきています。

子機

電波干渉が少ない5GHzですが、受信するためには子機側の対応も必要となります。

パソコンやスマートフォン・タブレットの仕様書で、11a/g/b/n/acなど 無線LANルーターと同じく、aが入っていれば 5GHzの電波を受信できます。

もし子機側が対応していない場合は、2.4GHzでの受信になり、5GHzの電波は表示されません。

5GHzに対応しているかどうかは、パソコンや受信機器の仕様書などで調べることができます。

デバイスマネジャーデバイスマネジャーのネットワークアダプター。

内蔵無線子機の型番にAGNなど受信できる電波の規格が付いていることもあります。


パソコンのマニュアルパソコンの説明書・仕様書などに無線子機がどの電波の規格に対応しているか記載されています。


SSIDの表示2.4GHzと5GHzに対応していると、両方のSSIDが表示されます。

メーカーにもよりますが、5GHzは Aなどのアルファベットが主に使われます。


パソコンに無線子機が付いていない場合は、子機を増設します。

モバイルルーター

モバイルルーターモバイルルーターは、パソコン・スマートフォン間と無線通信を行います。

無線LANルーターと同じく 2.4GHzや5GHzを使い 電波を発信しています。


モバイルルーターの仕様書やマニュアルなどで 2.4GHzのみ対応か、2.4GHz/5GHz 両方対応か知ることができます。

無線LANプリンター

電波を受信して ネットワークに参加させる無線LAN対応プリンターもあります。パソコンの子機と考え方は同じです。

無線LANプリンターでは、ほとんどが 2.4GHzのみ対応になっています。

無線LANプリンターのパネル・設定画面で、SSIDを探しパスワードを入力すると、ネットワークに参加させることができます。

スマートフォン・タブレット・ゲーム機

スマートフォンやタブレット、他にゲーム機など無線の電波を受信できる機器には 必ず2.4GHzのみ対応か、2.4GHz/5GHz 両方対応かというのがあります。

やや古い機器やゲーム機では 2.4GHzのみ、比較的最近のスマートフォンやタブレット、ゲーム機では2.4GHz/5GHz両方対応という傾向があります。

自分の使用している機器が 2.4GHzのみか2.4GHz/5GHz両方に対応しているかは、仕様書やメーカーホームページで知ることができます。

公衆無線LAN

公衆 無線LANとは、駅、空港、カフェなど人通りが多い場所に設けられた 無線LANのスポットのこと。Wi-Fiスポットともいいます。

無料で開放されているもの、プロバイダなどと契約した上で利用するもの、コンビニなど提供元はそれぞれ異なります。

公衆無線LANにも、2.4GHzのみ対応と、2.4GHzと5GHzの両方に対応しているものとがあります。

ノートパソコンなどを、Wi-Fiスポットでつなぐと「ネットワークの場所の指定」の画面が出てくることがあります。

新たに検出したネットワークであった場合に この画面が出てきます。基本的に Wi-Fiスポットでは パブリックネットワークを選びます。