CDやDVDを読み込まない
光学ドライブは、しばしば故障することがあります。
パソコンの部品のなかでは、ハードディスクの次に故障することが多いと考えられます。
故障した場合の症状としては、CDやDVDを入れても読み込まないというものがあります。読み込まない場合は、ディスクを入れても読み込み動作を開始しない、読み込み動作を開始するもののディスクの回転音のみするということがあります。
このページでは、光学ディスクを読み込まない原因や光学ドライブの故障について解説しています。
光学ディスク
CDやDVDに目立つ傷があると読み込まないことがあります。またディスクとドライブの相性が出ることもあります。
光学ディスク側の問題であるかどうか検証する必要があります。
傷が付いていないかどうか、以前そのパソコンで読み込みができたかどうか、他のディスクではどうか、データの書き込みの際の不具合でないかどうか、他のパソコンでは動作するかどうかなど調べることで、CD・DVDの問題なのかどうかある程度分かることがあります。
レンズの汚れ
光学ドライブには、読み込み用のレンズが付いています。
ディスクを読み込まない場合は、まず専用のクリーナーでクリーニングを行うことになります。読み込まない原因がレンズの汚れではない場合、クリーニングしても回復することはありません。
一般的に、5年以上など長く使用している場合や、光学ドライブから異音や不規則な回転音がすると光学ドライブの故障の可能性は高くなります。
ファームウェア
光学ドライブにはファームウェアというプログラムが内蔵されています。
ファームウェアのアップデートがある場合はパソコンメーカーのホームページで掲載されています。
不具合の修正も兼ねていることがあるので、ファームウェアのアップデートにより読み込みが回復する可能性も考えられます。ただし事例としては非常に少ないほうです。
メーカー製のパソコンは メーカーのWebサイト、自作パソコンなどでは光学ドライブのメーカーなどで調べることができます。
光学ドライブが開かない
光学ドライブを使おうとしたら開かない、ディスクを取り出そうとしたら開かないということがあります。
このトラブルは 年数が経ったパソコンでしばしば起きます。原因は、長く使ったことによる光学ドライブの劣化、パソコンの熱による変形、光学ドライブの物理的な故障などが考えられます。
光学ドライブには、強制イジェクト用のわずかな穴があります。
パソコンの電源を一度OFFにします。ディスクが入っていて回転しているときは行わないようにします。
クリップなどをここにさしこみます。
少し押すと強制イジェクトすることができます。
クリップはドライブに対して、平行に押す感じになります。少し角度が付いていたりすると ロックがうまく解除できずドライブが開かないときがあります。
この作業は基本的に つまようじではできません。クリップ、あるいはそれに類似したものを使います。
ノートパソコンも同様です。
内部のディスクが浮いたり、ずれて収まっている場合も、光学ドライブは開かなくなることがあります。強制イジェクトすると少しだけドライブを開けることがあるため、ディスクを元の場所にずらす、あるいは取り出すということになります。
ディスクに傷が付くことがあるため、少しずつ無理のないように取り出すなど注意する必要があります。
光学ドライブが開かないというのは、一時的な場合と繰り返す場合とがあります。何度も繰り返すという場合は、故障しているということができます。
光学ドライブ
クリーニングしても読み込みが改善しない場合、故障の可能性が高くなります。この場合は、光学ドライブを交換するか、外付けの光学ドライブを取り付けることになります。
ノートパソコンでは交換はやや難しくなります。機種にもよりますがデスクトップパソコンでは比較的簡単にできることがあります。
外付けの光学ドライブは、USBでつなぐだけですぐに使用することができます。最近では持ち運びもできるスリムタイプのものが主流となっています。