1920×1080 フルHDの時代

自作パソコンで使うディスプレイは、PC用ディスプレイともいいます。

パソコン本体からの情報を画面に表示する機能があり、周辺機器の部類に入ります。

パソコン本体とディスプレイは、入出力端子 インターフェースが合致していれば使用することができるため、汎用性の高い機器となっています。

このページでは、自作パソコンで使用する液晶ディスプレイについて解説しています。

大きさ

液晶ディスプレイには大きさがあります。単位はインチで、1インチは 2.54cmです。画面の対角線の長さを表しています。例えば、23インチなら約58cmです。

15インチや17インチでは主にスクウェア、19インチ、21.5インチ、22インチ、23インチ、27インチなどでは ワイドのものになっています。

ワイド21.5インチワイドの液晶ディスプレイ。


ディスプレイには、発光の仕組みの違いにより、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどがあります。

液晶というのは、固体と液体の中間的な状態にある物質で、電圧が加わると並びが変化するという特徴があります。液晶ディスプレイは、光源であるバックライト、偏光板、導電膜、バックライトからの光を調整する液晶層、カラーフィルターなど複数の層によって構成されています。

PC用ディスプレイで主流となっているのは、この液晶ディスプレイ LCDになります。

解像度

ディスプレイは、画素やドットという点で構成されており、画素ごとに様々な色を表現することができます。フルカラーといわれる標準的なディスプレイでは、約1677万色になります。このような画素ごとに色を表示するディスプレイを ビットマップディスプレイともいいます。

画面上の総画素数・解像度は、1280×1024、1600×900のように表されます。総画素数が多いほど画面はきめ細かで、作業領域が広くなる傾向があります。

現在主流の解像度は、1920×1080です。フルHDといいます。解像度の横と縦の比率、アスペクト比16:9になります。主に21インチ以上のワイドの液晶ディスプレイで採用されます。

フルHDは、フルハイビジョンともいいます。

デジタル放送のハイビジョン映像が、1920×1080の画素で構成されているので、このハイビジョン映像をそのまま再生・描画できることになります。そのため、フルHDという規格がテレビや動画、DVDなどを高画質で再生するひとつの基準となっています。

解像度デスクトップ上、右クリック→ディスプレイ設定。

現在の解像度を知ることができます。数字が大きいほど画面領域が広く、きめ細かい表示になります。

解像度は下げることもできます。


フルHDは、最も利用される解像度となっていますが、さらに解像度が高いものとして 3840×2160 4Kがあります。4Kはパソコン側のグラフィック機能、ディスプレイ、接続するケーブルの対応が必要です。

入力端子

パソコンとディスプレイを繋ぐ主な接続規格として、VGA・DVIHDMI・DisplayPortがあります。

入力端子左からHDMI、DVI、VGA。

どれか1つをマザーボード、あるいはグラフィックボードの端子と接続します。


近年の液晶ディスプレイは HDMIを標準とし、他にVGA、DVIを追加しているという傾向があります。ディスプレイによって、端子の種類や数は異なります。

スピーカー

液晶ディスプレイには、スピーカー内蔵のものとそうでないものとがあります。

スピーカー内蔵のものは、スピーカー端子が付いていて パソコンと繋ぐことができます。またHDMIやDisplayPortでの接続時に、液晶ディスプレイから音を出すことができます。

ただ小型の内蔵スピーカーなので、音質はそれほど期待することはできません。最低限の音質、またヘッドフォンなどを接続することができるという点が挙げられます。

スピーカー入力端子液晶ディスプレイのスピーカー入力端子。


VGAやDVIでの接続時にマザーボードからオーディオケーブルを接続します。

一般的に音質を上げる場合は、液晶ディスプレイのスピーカーは使用せずにパソコンに外付けのスピーカーを取り付けます。

グレアとノングレア

液晶表面が、光沢のあるものをグレア液晶といいます。光沢のない液晶画面をノングレアといいます。

ノングレア近年の液晶ディスプレイは、ノングレアが主流となっています。


グレア液晶は、見た目が鮮やかという特徴があり、ノートパソコンやメーカー製のデスクトップパソコンで採用されることがあります。しかし、光沢があり鏡のように反射することもあるため、場合によっては室内の蛍光灯などいろいろなものが映り込むことがあります。

フレームレス

ディスプレイの外枠、縁の領域が狭くなっているものを、フレームレスといいます。

フレームレスフレームレスの液晶ディスプレイ。

フレームの領域が少なく、かつ外枠とディスプレイの間で段差のないものが多くなっています。

応答速度と視野角

液晶ディスプレイにはその他にも、応答速度や視野角など性能を示すものがあります。

応答速度は、液晶のドットが次の色を表示するまでの速度です。単位は ms。数字が小さいほど応答速度は早いことになります。静止画ではあまり関係ありませんが、画面の切り替わりが多い動画などでは、応答速度が早いほうがスムーズに描画されます。現在の主流は、8ms~16ms。ゲームなど画面の移り変わりの速いコンテンツで重視されることがあります。ゲーミングモニターといわれるものは、応答速度が速い傾向があります。

視野角は、傾いた角度(上下・左右)から見た場合に正確に見えるかどうかの基準になります。単位は、上下左右170°などで表されます。上下左右170°とあれば 170度の角度(ほとんど真横に近い角度)からも画面が見えているということになります。視野角は、角度が大きいほど違う角度からも画面がよく見えるということになります。

ただ一般的な使用では、応答速度や視野角はそれほど大きく影響することはありません。

他に輝度やコントラスト比があります。

輝度は、画面がどれだけ明るく輝いて見えるかということになります。単位は cd/m2。数字が大きいほど、画面が明るく見えることになります。

コントラス比は、画面の白(最大輝度)と黒(最小輝度)の比率です。明るいところと暗いところの違いです。500:1などの比率で表されます。

輝度や明るさ、コントラス比は、液晶ディスプレイのメニューである程度調整できることが多くなっています。

メニュー画面液晶ディスプレイのメニュー画面。ディスプレイのメニューボタンなどで操作します。

ディスプレイによって、映像モードの切り替えや省電力機能などがあります。

基本的な接続

パソコンとディスプレイの接続では、HDMIとDisplayPortが使われることが多くなっています。

接続マザーボードやグラフィックボードとディスプレイを、HDMIケーブルで接続。


HDMIやDisplayPortは、映像も音声も1本のケーブルで送受信するため、基本的にオーディオケーブルを接続する必要はありません。

VGAやDVIでの接続では、ディスプレイがスピーカー内蔵でオーディオ端子がある場合にオーディオケーブルも接続することで、ディスプレイの内蔵スピーカーから音が出ます。

パソコン側パソコン側の出力端子とスピーカー端子に接続。


ディスプレイ側ディスプレイ側の入力端子とスピーカー端子に接続。

ディスプレイのスピーカー端子は outputではなく、inputとなっている箇所に繋ぎます。


液晶ディスプレイには、電源ボタンが付いています。

通常は電源ONのスタンバイモードになっていて、パソコンの電源を入れると液晶ディスプレイに信号が流れ、連動して画面が表示されるようになっています。

画面に信号なしやNO SIGNALと表示された場合、電源が入っているか、ケーブルが正しく繋がっているか、入力切替が適切か確認します。

マルチディスプレイでは、HDMIやDVIなどインターフェースを組み合わせて使用することができます。

VESA規格

VESA規格に対応しているディスプレイは、主にディスプレイアームを取り付けることができます。サイズは、主に100mm×100mmが用いられます。

VESA規格ディスプレイ背面のネジとネジ穴。


ディスプレイアーム対応するディスプレイアームを取り付けることができます。


マルチディスプレイでは、必ずしもディスプレイアームを使うわけではありませんが、ディスプレイの場所をある程度コントロールする際に使うことがあります。

23インチ

近年は、どこのメーカーも23インチ、または23インチ以上のディスプレイを主力製品として販売してます。23インチ以上では、23.8インチ、24インチ、27インチなどがあります。

21.5インチでは、やや狭く感じるという場合もあります。ただ少し動かしたりすることもある場合は、21.5インチの方がコンバクトで適しているということもあります。

23インチのディスプレイ23インチのディスプレイ


23インチと21インチのディスプレイ23インチ(左)と21.5インチ(右)のディスプレイ。


23インチと21.5では大きさが変わらない感じですが、実際に画面を前に操作を行うと、違いがわかることもあります。

机の奥行き23インチ以上では、画面が少し大きい・近すぎると感じることもあります。その場合は、液晶ディスプレイを少し離してみるという方法があります。


机の奥行きである程度調整できるということになります。逆にいうと机の奥行きがあまりないという環境では、画面が大きすぎると感じた場合に調整が難しくなります。21.5インチのほうが適切ということも考えられます。

メーカー

液晶ディスプレイは専門のメーカー、周辺機器メーカー、パソコンメーカーなどが販売しています。

メーカーは、IIYAMA、BenQ、IO-DATA、DELL、ASUSなどがあります。メーカーや型番、ディスプレイの仕様によって、付属品は異なります。

EIZOは、画像・映像分野に特に強く、企業・事業所・医療現場などで使われます。PC用ディスプレイの中でも やや上級者むけのディスプレイです。1920×1200のディスプレイが多いことでも知られています。

販売形態

パソコンショップや家電店で販売されています。

液晶ディスプレイ液晶ディスプレイ。

保証期間は製品にもよりますが、3年保証が多くなっています。


付属品付属品、マニュアル、保証書などが付いています。

付属品は、電源ケーブル、パソコンと接続する HDMI、VGA、DVIなどいずれかのケーブル、オーディオケーブルなど。


開梱後は、マニュアルを確認しながら ディスプレイ本体、土台であるスタンド、スタンドとディスプレイ本体を繋ぐスタンドネックなどを組み立てます。

ディスプレイに傷が付かないように、梱包されていた袋などを下に敷いて作業します。

液晶ディスプレイは、新品で販売されているとはいえ、画素やドットの不具合であるドット抜けなどが確認されることがあり、購入時に保証を付けるか・付けないか、あるいは保証期間を確認するということがあります。

2021年 現在人気の液晶ディスプレイ

ディスプレイは、フルHD対応(1920×1080)のものが主流となっています。

パソコンショップで店頭に並んでいるものも、ほとんどがフルHDの液晶ディスプレイです。大きさは21.5、23、23.8、24、27インチなどがあります。

大きさ、グレアかノングレアか、接続端子、スピーカー内蔵かどうか、ケーブルなどの付属品の有無などを確認して選びます。

近年はCPUやグラフィックボードの機能が向上しており、マルチディスプレイ、複数のディスプレイを使うことも増えてきています。参入メーカーが多く、供給・価格ともに安定しています。