再起動トラブル

パソコンが再起動を繰り返すというトラブルは、大きく分けて2つの原因が考えられます。ハードウェアの問題とソフトウェアの問題です。

デスクトップ画面、パソコン操作中、特定のアプリケーションの操作中、Windowsロゴ画面やようこそ画面など、どこで再起動が起きるかというのは着目すべき点になります。

セーフモードで起動して、パソコンが再起動するかどうかも試してみるべきでしょう。原因がどこにあるかの手がかりになります。セーフモードでWindowsが起動しない、セーフモードでも再起動が起きるならハードウェアの障害の可能性がやや高くなります。

このページでは、パソコンの再起動が起きる原因と対処法について解説しています。

原因と対処法

ウイルス感染

ウイルス感染、もしくは何らかの原因でWindowsファイルやドライバが壊れている可能性があります。

XPの時代に、ウイルス感染によりパソコンが勝手に再起動するというトラブルが起きていたことが知られています。OSに再起動を行う機能があるということです。

そのため、ウイルス対策ソフトが導入されていないパソコン、無効になっているようなパソコンでは、ウイルスに感染していないかどうか確認し、場合によっては検索・駆除する必要があります。

ただ Windows 8.1以降では、OSに標準で Windows Defenderというセキュリティ対策ソフトがインストールされているため、近年のOSでは ウイルス感染による再起動というのは事例はかなり少ないといえます。

ドライバ

周辺機器の多くは、ドライバとよばれるソフトウェアで動作しています。

ドライバがインストールされていない、ドライバの不具合で再起動するということもあります。ドライバの不具合での再起動は、パソコン起動中などで起きやすいと考えられます。

ドライバーがインストールされているかどうか、ドライバが適切にアップデートされているかどうか確認する必要があります。

ハードディスク

ハードディスクの故障、あるいはハードディスクの故障により Windowsのファイルが破損し、それによって再起動が起きている可能性もあります。ハードディスク不良の場合、Windowsが起動している状態よりも、起動中に起きることが多くなります。

ハードディスクに問題が生じていないかどうか確認が必要です。

メモリー

メモリーの故障で再起動がかかることがあります。

再起動がかかるタイミングは様々で、パソコン起動中、パソコン操作中、アプリケーションを起動させた時など、主にメモリーが使われるときに再起動がかかります。

メモリーの故障でないかどうか検証する必要があります。

その他ハードウェア

電源やマザーボードなど電源供給のトラブルで再起動がかかることがあります。再起動の他、電源が落ちるということもあります。

様々な原因を検証していき、どれも該当しないようなら、電源やマザーボードの可能性が高くなります。

セーフモード

セーフモードで再起動がかかるかどうかを検証します。

セーフモードで再起動がかからないようなら、ソフトウェアの可能性が高くなります。ウイルス感染、OS・ドライバ・ソフトウェアなどの不具合などです。

直らないよう場合は、リカバリーという方法も選択肢にはいってきます。

リカバリーは最終的な問題の切り分けにもなります。ソフトウェア、ハードディスク、メモリーの検証を行って問題が見当たらない場合にリカバリーを行い、それでも再起動する、あるいはリカバリーできないというようなら、電源やマザーボードなどのハードウェアの可能性が高くなります。

ハードウェアの故障では、リカバリーもできないということもあるため、あくまで最終的、慎重に検討すべき方法になります。

システムの復元

原因がソフトウェアのトラブルである場合、システムの復元により修復できる可能性はあります。

システムの復元により、OSやドライバ、アプリケーションの状態を指定した日時まで戻すことができます。再起動が特定の時期に起き始めた場合、システムの復元でその時期よりも以前の日時を指定して復元します。

OSのアップデートやドライバの不具合による再起動トラブルは、直る可能性がありますが、万全の機能ではありません。