パソコンの基本的な分類

コンピューターの中でも、個人むけ個人用途のものを パーソナルコンピューター、パソコンといいます。普段 自宅や会社などで使っているものは、ほとんどがパソコンになります。

このページでは、パソコンをOSの違い、形状・外観の違い、メーカーの違いなどで分類し、パソコンにどのようなものがあるか、また実際にパソコンを購入・選ぶ際の基準となる項目について解説しています。

OS

パソコンの基本ソフトウェアであるOSには、主に以下の3つがあります。

  • Windows OS・・・Microsoft
  • Mac OS・・・・・Apple
  • Chrome OS・・Google

WindowsはMicrosoftのOSで、世界で最も普及しているパソコン向けのOSです。

Windows 10、Windows 11などがあります。対応しているアプリケーションが豊富でパーソナルユース・ビジネスユースで使われています。

Macは、AppleのOSでMac製品に搭載されているOSです。iPhoneやiPadとはアプリケーション、操作方法などに共通点や類似性が多くなっており、連携させて使うということもあります。

iPhoneやiPadなどを使用しているユーザー、デザインやマルチメディアコンテンツの作成・編集、プログラミング、学術・研究などの分野での保有率が高い傾向があります。

Chrome OSは、Googleが開発したOSで一部のノートパソコンや小型端末に搭載されています。ブラウザであるChromeを中心に設計・開発されており、基本的にインターネット利用による使用を想定しています。シンプルで低価格、比較て高速な動作が特徴で、パーソナルユースの他、教育現場、一部の行政機関、ビジネス分野などで使われています。

大きさ・形状

パソコンは大きさ・形状である程度分類することができます。

  • デスクトップパソコン
  • ノートパソコン
  • 一体型パソコン
  • スティックPC

デスクトップパソコン

本体とディスプレイに分かれており、最もスタンダードなパソコンです。

パソコン本体の大きさによって、タワー型、スリム型、小型のスモールフォームファクタ SFF、SFFよりさらに小型のタイプであるミニPC(Intel NUC、AppleのMac miniなど)があります。ミニPCの中には、ディスプレイの背面に固定して使えるものもあります。

デスクトップパソコンは、筐体の大きさやデザインがメーカーや型番によって多様で幅広いという特徴があります。

ディスプレイの大きさは、主に21.5インチや23インチなどワイドのものが使われます。本体と液晶ディスプレイが必ずしもセットになっているというわけではなく、別々に販売されていることもあります。

デスクトップとあるように基本的に机の上(大きい場合は下)などのスペースを使うことが多くなります。

ノートパソコン

デスクトップパソコンに比べるとコンパクトであり、場所を取らない、自宅や会社内で移動させやすい、外出の際に持ち運びしやすいという特徴があります。

ノートパソコンのディスプレイのサイズは、対角線の長さで表されます。15.6インチは A4ノート、それより小さくB5サイズに近いものを B5ノートともいいます。

スタンダードなサイズは 15.6インチ A4ノートです。モバイルノートパソコンというときは、B5サイズのノートパソコンを指していることがあります。

ノートパソコンのうち、ディスプレイとキーボード部分を分離するなどして タブレットのように使用できるものを 2in1 ノートパソコンといいます。

デスクトップの対義語として、ラップトップという言葉を使うこともあります。lap topとは膝の上で使えるという意味です。海外では主にラップトップという言葉が使われます。

またMicrosoftが直接手掛けるノートパソコンはSurface(サーフェス)シリーズ、AppleのノートパソコンはMacBook、Chrome OS搭載のノートパソコンはChromebookといいます。

一体型パソコン

本体とディスプレイ部分が一体になっているものを一体型パソコン、オールインワンPCといいます。オールインワン All in oneとは、1つに全てまとまっているという意味です。

マウスやキーボードはワイアレス接続が多くなっています。内部の構造はノートパソコンに近く薄型で無線機能の他、テレビチューナーを搭載していることもあります。

Appleのパソコンでは、iMacが一体型パソコンになります。

スティックPC

スティックPCは、テレビやPC用ディスプレイのHDMI端子に繋いで使用できます。

特徴としては、主にWindowsが搭載、別途電源ケーブルがある、Wi-Fi機能搭載、Bluetoothによるマウス・キーボード接続、必要最低限の機能などがあげられます。スティックPCによって搭載しているインターフェースや機能が異なります。

メーカー

パソコンメーカーは、OS以外のハードウェアの製造を行っています。パソコンを製造後に、OSとアプリケーションを予めインストール、プリインストールした状態で出荷しています。

国内パソコンメーカー

Fujitsu、NEC、TOSHIBA、SONY、Panasonic、Epsonなどがあります。これらのメーカーは、パソコン以外のデジタル機器・家電製品なども製造しています。

メーカーは、デスクトップパソコンやノートパソコンにブランドを付与して展開しています。代表的なブランドでいえば、FujitsuのESPRIMOとLIFEBOOK、NECのLAVIE、TOSHIBAのDynabook、SONYのVAIO、Panasonicのレッツノート、EpsonのEndeavorがあります。

Fujitsu、NEC、Panasonic、Epsonは、法人向けのパソコンもあり販売されています。法人向けのパソコンは、主にスリム型のデスクトップパソコンやノートパソコンです。NECの法人向けのブランドは、MateやVersaProといいます。

ある程度の規模の会社や事業所では、パソコンを保有するというよりは、リースとしてパソコンを一定期間 借り受けて使うということがあります。リースとして使われるパソコンで多いのは、FujitsuとNECになります。

国外パソコンメーカー

DELL、HP、Lenovo、ASUS、Aserなどがあります。HPは、以前のCompaq、Lenovoは以前のIBMです。

DELL、HPは米国の会社です。Lenovoは中国の会社で香港に本社があります。

ブランドでは、DELLの個人向けパソコンのInspiron・XPS・ALIENWARE、法人向けのOptiPlex・Vostro・Latitude、Lenovoのビジネス向けのThinkPad・ThinkCentreなどがあります。

世界のパソコン市場でいえば、DELL、HP、LenovoがTOP3のシェアをもっています。

資本の関係でいえば、Lenovoは、NECとFujitsuのパソコン部門を傘下にし事業を統合しています。そのため、国内のシェアを表すときに、レノボNEC、レノボ富士通、あるいは3社をまとめて レノボNEC富士通とすることがあります。

DELL、HPは、個人・法人向けのパソコンの他に、業務用途で使うワークステーションという高性能なパソコンやサーバーなどがあります。

ASUSは台湾のメーカーで、主にパソコンパーツのメーカーとして知られていますが、デスクトップパソコン、ノートパソコン、その他デジタル機器など幅広く展開しています。ミニPCである Intel NUCのブランドは、現在はIntelからASUSに引き継がれています。

Microsoft・Apple

パソコンに搭載されるOSを開発しているMicrosoftとAppleも、パソコンを製造しています。

Microsoftは、基本的にOSやソフトウェアの開発・提供のみですが、ノートパソコンとして、Surfaceシリーズのみ直接製造・販売しています。

Appleは、Mac OSを搭載したパソコンを製造・販売しています。Mac OS搭載のパソコンは、Appleのみです。Windowsのパソコンに比べると、販売されているところが限られており、Appleストアや一部の家電店で販売されています。

国内パソコンショップブランド

パソコンパーツなどを販売しているショップが製造しているパソコンを、ショップブランドパソコンということがあります。

自作パソコンと規格が近く、BTOパソコンメーカーともいわれます。マウスコンピューター、ドスパラ、パソコン工房、FRONTIERなどがあります。

デスクトップパソコン、ノートパソコンの他 スティック型や小型のパソコンなども製造・販売しています。

性能とOffice

パソコンを選ぶ際は、OS、大きさ・形状などの外観、メーカーの他、基本的な性能とOffice搭載の有無が重要になってきます。

性能

パソコンは性能に違いが出やすくなっています。処理の速いパソコン、作業用のパソコンで使用するなら スペックについては調べておいたほうがいいでしょう。

特にCPU、メモリー、HDD・SSDは、処理速度に大きく関係しています。HDDやSSDはOSがインストールされており ストレージともいいます。またディスプレイの大きさ、画面の解像度は、パソコン上での作業のしやすさにも関係してきます。

近年は、スマートフォンやタブレットの普及もあり、Wi-Fiを自宅や会社で使うことも増えてきています。

Wi-Fi機能は主に、オールインワンパソコンやノートパソコン、2in1ノートパソコンで標準で搭載されています。Wi-Fi機能を搭載しているパソコンは、比較的簡単に無線でのインターネット接続やネットワークへの参加ができます。

通常のデスクトップパソコンでは、Wi-Fi機能が付いていないことがほとんどですが、子機を増設することで無線電波を受信することができます。

Office

文書作成や表計算ができるソフトを Office、オフィススイートともいいます。

パソコンによって、Officeを搭載しているかしていないかは異なります。また、搭載されているかいないかで、多少価格が違ってきます。パソコン購入時にすでにインストールされているOfficeのほうが、やや割安の傾向があります。

後からパッケージ版や一年更新版のOffceをインストールして使うということもできます。

一般的にパッケージ版(Office 2021など)はPC2台まで、一年更新版(Microsoft 365など)はPC5台までインストールして使うことができます。Microsoft 365は、Microsoft アカウントでログインして使うのが前提となります。

すでにパッケージ版や一年更新版のOfficeを使用している場合は、ライセンスが使用できないかどうか確認したほうがよいといえます。

Microsoft以外にも、文書作成や表計算のできるOfficeがあります。Microsoftよりも割安にはなりますが、操作方法などは多少異なります。またMicrosoftのOfficeファイルと完全な互換性があるわけではありません。

本体とディスプレイ

デスクトップパソコンでは、本体とディスプレイを別々に考え本体のみ購入するということもあります。

パソコン本体とディスプレイを接続している規格には、VGA、DVI、HDMI、Dysplayport、USB-Cの主に5種類があります。

例えば、すでにHDMI端子をもつディスプレイを保有しているとします。パソコン本体にHDMIの端子が付いているなら、基本的に接続が可能です。また仮にパソコン本体が故障したとしても、ディスプレイがVGAやDVIの規格であるなら、その規格をもつ他のパソコンと接続することができます。あるいは、パソコン本体は中古で ディスプレイは新品のものを別途使うというようなこともできます。

つまりディスプレイというのは、汎用性が高い機器であるということです。

マウスやキーボードも同様で、USBで接続するものであるのなら、USB端子をもつ他のパソコンに繋ぐことができます。

このようにパソコン本体には、外部に映像などを出力する端子であるインターフェースがあり、パソコンを選ぶ際は、性能の他 インターフェースにも着目することがあります。

店舗と通販

パソコンを購入する方法としては、店舗と通販という方法があります。

店舗で購入するメリットは、展示されているパソコンを直接確認できるというのがあります。デザイン、画面の鮮やかさ・写り具合、キーボードのタッチ、モバイルノートパソコンでは手にとった感覚などを知ることができます。

一方通販では、店舗に行かなくても手軽に購入できる、実店舗に比べると価格が抑えられていたり、セールで値引きされているということもあります。また、もうひとつの特徴として、メーカーの直販のサイトでは 構成を変更、カスタマイズできるという特徴があります。

例えば、Web上でCPUの型番、メモリーの容量、HDD・SSDなどストレージの種類と容量、Office搭載の有無などを選択できます。パソコン本体のみ購入するということもあります。

どちらの方法で購入する場合もメリットや特徴があります。

個人向けと法人向け

パソコンメーカーは個人向けの他に、法人向けのパソコンも販売しています。

法人向けのパソコンは、主に通販での購入となりますが、どのような条件であれば購入できるか?というのは、メーカーによって異なります。一般的に個人事業、法人、事業所、組織などが該当します。

個人向けのパソコンと法人向けのパソコンは、構造や性能に関して大きな違いはありませんが、傾向として法人向けのパソコンのほうが、デザインが地味というのがあります。また、付属しているアプリケーションが少なくなっており無駄が省かれています。

例えば、個人向けパソコンに搭載されている家計簿、年賀状、マルチメディアの視聴や編集というようなソフトは、法人向けではまず使われることはないため、出荷段階でインストールされていないということです。

新品と中古

パソコンは、ある程度の規模の中古市場があります。

中古パソコンは様々な場所で販売されており、店舗や通販で購入することができます。また個人向けのパソコンだけではなく、使われなくなって再整備された法人向けのパソコン、一部故障しているものの基本的な性能には問題がないパソコンなどもあります。

近年は、Microsoftが中古パソコン用のOS、再生用のOSを 認定している事業者に提供しており、サポート期限を過ぎたパソコンでも最新のOSがインストールされて販売されていることがあります。これを MARプログラムといいます。

つまり中古品というのは、既製品がそのまま中古品となっているものと、既製品がMARプログラムによって再インストールされているもの、主にこの2つがあることになります。

MARプログラムは、パソコンのデータを一度削除して OSを再インストールしているため、もともと付属していたメーカーのアプリケーションは付いていないということもあります。

そのため、付属しているアプリケーションなどは最低限であったり、一部のハードウェアの機能は使えないということも考えられます。しかし、それでもそれなりのハードウェアの性能や最低限の機能をもっており、中古パソコンとしては、問題ないレベルであるといえます。

新品に比べると、中古品は保証期間が短いなどがありますが、コストを抑えたい、使用頻度が低い、練習用に使いたい、サブ機として使いたいという場合は、中古パソコンは選択肢のひとつになります。