NEC Mate MK37L/L-T(MK37LL-T)の内部へのアクセス方法(分解)、メモリー増設、SSD交換、BIOS設定、OSインストール方法などについて解説しています。

形状・タイプはタイプML(ML-T)で、同世代の類似型名にMK27M/L-T、MK33R/L-T、MJ32M/L-H、MK28E/L-T、MK27U/L-T、MK37V/L-T、MK33W/L-T、MK28X/L-Tなど。(NEC MATEは型名・型番が非常に多く、同じ世代や類似型番でも異なる点があります。)

NEC Mate MK37L/L-T。CPUはIntel 第6世代、メモリーはDDR4-2133。最大8GBまで。

NEC Mate MK37L/L-T

手締めネジを外し、カバーを手前に引きます。

手締めネジ

カバーを外した状態。

カバーを外した状態

CPUファンのダクトカバーは、つまみを外側に開くと取り外すことができます。CPUクーラーはネジで固定されており、ネジを緩めると取り外すことができます。

CPUファンとCPUクーラーの取り外し

フロントパネルの3つの爪を解除します。

フロントパネルの3つの爪

フロントパネルを取り外すことができます。

フロントパネルの取り外し

光学ドライブとハードディスクは、金属のマウンタに格納されています。

光学ドライブに付いているつまみを上に引いて 左にスライドさせます。矢印の付いた部分と窪みが合致するようになっています。これによりマウンタを持ち上げることができます。

元に戻す場合は、光学ドライブ下の部分を内側に押してロックを解除します。

金属のマウンタ

ハードディスクを取り出す場合は、SATAの電源とケーブルを外して プラスチック製のマウンタを手前に引きます。

ハードディスクの格納場所

取り外したプラスチック製のマウンタとハードディスク。

マウンタとハードディスク

プラスチック製のマウンタは 外側に開くことで固定を解除し、ハードディスクを取り外すことができます。

ハードディスク

メモリーの増設。このパソコンでは DDR4-2133 4GB×2。左のスロットにもともと付いていた4GB、右のスロットに増設した4GB。

メモリーの増設

SSDへの交換例。

SSDへの交換例

SSDに交換後は、OSのインストールになります。

通常はリカバリーディスクなどを使いますが、ここでは Windows 10(Microsoftでダウンロード、USBメモリー)で解説しています。

この例では設定の確認なども含め、一度BIOSをデフォルト値にして保存・再起動しています。

BIOSのMainタブ、System Summary。Installed Memoryに8192MB(8GB)、SATA Drive 1にSSD。

Mainタブ

Startupタブ。デフォルトでは CSM無効(Disable)、Boot ModeはUEFI Onlyになっています。Securityタブのセキュアブートは有効となっています。

Windows 10における一般的な設定になっています。セキュアブートは無効でインストールすることもできます。

Startupタブ

この項目が、UEFI Onlyにならない場合は ExitタブのOS Optimized DefaultsをEnabledにする必要があります。

Primary Boot Sequenceで起動順位を変更。ここでは USBメモリー(Windows 10)を1番目に指定。USB KEYになります。実際にUSBメモリーを取り付けていると、USBメモリーの型番などが表示されます。

起動順位の変更に関しては、+と-で行うのですが、これは、キーボード右上の「^」と「-」の部分がそれぞれ+と-に該当します。+に関しては日本語のキーボードではなく、英語キーボードが想定されています。Shiftキーを押しながら「^」を押すと +となり、選択しているデバイスが上に上がります。

起動順位の変更

USBメモリー(Windows 10)では、Windows インストール後の再起動で、もう一度インストール開始画面が表示されます。このような場合、インストール開始画面のウィンドウを閉じると自動的に再起動するため、その際に再度BIOSに入るなどして USBメモリーを取り外すとセットアップ画面にいくことができます。

このようなインストール開始画面の再表示をさせない方法としては、インストール前の起動順位の箇所で、1番上にSSD、2番目にUSBメモリー(Windows 10)としておくというものがあります。これにより、初回の起動時はハードディスクが空なのでスキップしてUSBメモリーから起動します。USBメモリーからWindows 10をインストールすると、ハードディスクにWindows Boot Managerが付くため、次回はこのハードディスクから起動します。そのため、インストール開始画面が再表示されることはありません。

どちらの方法でもインストールすることができます。

BIOSを保存して再起動すると、Widnows 10のインストールが始まります。インストール後、UEFIでの起動を確認。

Widnows 10のインストール後

このパソコンは、Windows 10のロゴが貼ってあり、BIOSにライセンスが組み込まれているタイプであると考えられます。このようなパソコンでは、Windows 10をインストールすると自動的にライセンス認証が行われます。

ドライバはNECでも公開されている他、Windows Update(オプションの更新プログラムを含む)で適用することができます。

NECのこの世代からのパソコンからは、Windows Updateのオプションの更新プログラムでBIOSアップデートが行われることがあります。NEC firmwareのような名称になっています。チェックを入れてアップデートすると、自動的に再起動などが行われ BIOSアップデートが始まるため、電源が切れたりしないように十分な注意が必要です。

BIOSのSecurityタブに、Windows UEFI Firmware Updateの項目があり、ここがデフォルトでは Enabledになっています。Windows UpdateでのBIOSアップデートを行わない場合は、ここの項目を Disabled にしておきます。

基本的にドライバの適用やBIOSアップデートなどは、バージョンや補足などの情報が確認できるNECのサイト経由で行ったほうがよいと思われます。