Dell Inspiron 7720のHDDをSSDへの交換、BIOSでの確認、内蔵ドライブでのクローン作成方法などについて解説しています。

パソコンセットアップの時から動作が重いパソコンだったのを覚えています。1TBのハードディスクが内蔵でしたが、おそらく遅いのはこのハードディスクが原因であると考えられます。

Dell inspiron 7720。CPUは Intel 第3世代、チップセットは HM77。メモリーはDDR3。

Dell Insprion 7720

USB3.0ポートやHDMI端子。

構成

バッテリーを外してカバーのネジを外します。

底面

この機種は2.5インチベイが2つあるノートパソコンです。mSATA(小型のSSD)が使えるようです。

この例では、メモリーをDDR3-1600 4GB×2にしています。

2.5インチベイ

Intel 530シリーズ 120GB。簡易包装でSSD本体とシールのみです。

Intel 530 シリーズ 120GB

高さ7mmのSSDになります。

7mm

まずマウンタを取り外します。

マウンタのネジ

マウンタにSSDを付けます。

SSDをマウンタに固定

どこ探してもマウンタのネジがなかったので、HDDに付いているネジを2本ほど取って使用しています。2つを対角に留めればしっかり固定されますため、特に問題はありません。

HDDのネジ

HDDとSSDを付けたところ。新たにSSDが加わったことになります。

HDDとSSD

この状態で電源を入れて、BIOSで確認すると2つのドライブがあります。

Fixed DriveにHDD、Second HDDにSSDがあります。起動用のドライブはあくまで Fixed Driveになります。Second Driveはデータ用です。

一番下の Memory Speedは1600MHz(DDR3-1600で動作)となっています。

BIOS

パソコンが起動したら Intelのdata Mygration Softwareをダウンロード・インストールします。

Intel Data Mygration Software

今すぐクローン作成でもいいのですが、クローン作成ウィザードで パーティションレイアウトがどうなるか確認してみました。

クローン作成ウィザード

手動にして進めていくと パーティションレイアウトが確認できます。リカバリー領域の容量はそのままで、先頭のDell専用のパーティションが39MB→1MBに変更されていました。

ソフト側で 空き領域などを確認しながらある程度自動で調整しているのがわかります。

ここでさらに何かを調整する必要もなかったので、次へ進みます。

パーティションレイアウト

クローンのウィザードに従うと 再起動するように指示があります。再起動すると HDD→SSDへのコピーが始まります。

再起動

クローンが終わったら シャットダウンします。

シャットダウン

HDDとSSDの場所を入れ替えます。SSDで起動させるためです。

マウンタの形状が違うのでそのままでは入れ替えることができません。SSDとHDDのマウンタを差し替えます。

マウンタの差し替え

マウンタを差し替えて SSDとHDDを再度取り付けます。

SSDとHDDを再度取り付け

今度はクローンされたSSDでパソコンが起動してきます。起動速度が速くなっているのが分かります。

SSDで起動

あとはIntel SSD Toolboxをインストールしたり、Cドライブの容量が少し狭かったのでクリーアップなどを行いますた。コンピューターを開くとDドライブがあります。もともと付いていた1TBのHDDです。データ用のドライブとして使うことができます。

Dellのリカバリー領域が20GB近くあるのですが、クローン作成ではこれもコピーしなければなりません。除外することはできません。ただクローン作成時に、リカバリー領域の空き領域を確認しながら縮小することはできるかもしれません。ただ縮小して Windowsが正常に起動するかどうかは、やってみないとわかりません。

ノートパソコンのSSD交換では、ハードディスクを1台搭載していることを前提として、交換やOSインストール、外付けSSDを使ったクローン作成を行うというのが基本となりますが、複数のハードディスクを搭載している場合は、ハードディスクとSSDを両方とも内蔵させた状態でクローン作成を行ったり、もともと付いているハードディスクをセカンドドライブとして使うということもできます。