処理速度に影響するメモリー

メモリーは、Windows (OS)やプログラムの起動・動作速度に関わってくる部品です。

パソコンには必ずメモリーが付いています。

このページでは自作パソコンで使用するメモリーの特徴やメリットについて解説しています。

大きさ・規格

メモリーには、デスクトップパソコン用とノートパソコン用のサイズがあります。

自作パソコンやデスクトップパソコンで使用されるのは、デスクトップ用のメモリーです。

またメモリーの接続規格として、DDR、DDR2、DDR3、DDR4などがありますが、現在の主流は、DDR4です。最近のマザーボードであれば、ほとんどDDR4の対応になります。

メモリー自作パソコンでもメーカー製パソコン(デスクトップ)でも標準で使用されるデスクトップ用のメモリー。


DDR3DDR3のメモリー。切り欠けが左寄りにあるのが特徴です。


DDR2DDR2のメモリー。少し前のマザーボードやXP,Vistaのパソコンではよく使われています。切り欠けが右寄りにあるのが特徴。


2015年頃から、DDR4のメモリーも使われ始めました。DDR3と切り欠けの場所は異なります。

どのメモリーが使用できるかは、マザーボードによって決まります。マザーボードの対応メモリーであれば問題ありません。

DDR2、DDR3、DDR4

最近のマザーボードで主に使用されるメモリーはDDR4、DDR3で、今使用している自作パソコンの増設などでよく使うのがDDR3、DDR2です。

DDR2、DDR3、DDR4は転送速度の違いで、さらに細かく分類されます。

DDR2

  • DDR2-533(PC2-4200)
  • DDR2-667(PC2-5300)
  • DDR2-800(PC2-6400)

DDR3

  • DDR3-1066(PC3-8500)
  • DDR3-1333(PC3-10600)
  • DDR3-1600(PC3-12800)

DDR4

  • DDR4-2133(PC4-17000)
  • DDR4-2400(PC4-19200)
  • DDR4-2666(PC4-21300)

メモリーとしてのデータ転送速度は、新しいメモリーの規格、つまり数字が大きいほど速くなります。

DDR3に対応しているのか、DDR4に対応しているのかは マザーボードというより マザーボード上のチップセットで決まります。

稀なケースではありますが、マザーボードによってはDDR2とDDR3、DDR3とDDR4など両方に対応していることがあります。


OSとの兼ね合い

メモリーは、OSとも多少関係してきます。

32bit OSでは4GBまでのメモリしか認識できませんが、64bit OSなら4GB以上(8GBや16GBなど)のメモリを使用できます。

そのため多めにメモリーを使いたいという場合は、OSの選択時に64bitを選ぶようにします。

32bit OSでは、どれだけメモリーを取り付けても Windows上で認識・使用出来る範囲は4GBまでとなります。

16GBWindows 7 64bitの自作パソコン。メモリー4GBを4枚使用して 16GB。

ヒートスプレッダ

メモリに取り付けられている金属製のものをヒートスプレッダといいます。一部メーカーのメモリーでヒートスプレッダ付きのものがあります。

メモリーをより冷却するために使用されます。

ヒートスプレッダ主にメモリーチップの冷却を考慮して取り付けられています。

メモリーからヒートスプレッダを取り外すことは基本的にできません。


後付けできるようにヒートスプレッダのみ販売されていることがありますが、この場合は 着脱可能です。

取り付け場所

メモリの取り付け場所は、マザーボードのメモリースロットです。

マザーボードによってメモリースロットの数は異なりますが、ATXのマザーボードなら4つ、MicroATXのマザーボードでは2~4つが一般的です。

マザーボードのメモリースロットは、デュアルチャンネルが一般的で、同じメモリーをそれぞれ同じ色のメモリースロットに取り付けることで、デュアルチャンネルで動作するようになっています。

そのため自作パソコンではメモリーは、2枚組で市販されていることが多いです。

メモリー取り付け切り欠け合わせて取り付けます。


色分けメモリスロットは色分けされています。同じメモリをそれぞれ増設します。


メモリースロット2GB×2(計4GB)をそれぞれのスロットに取り付けて、計8GB取り付けたところ。自作パソコンでは、メーカー製パソコンに比べると多くのメモリーを増設できるメリットがあります。


必ずしもデュアルチャネルにしなければ動作しないというわけではありません。条件が満たされれば、デュアルチャンネルで動作するというようになっています。

対応メモリー

メモリーを選ぶときは、マザーボードがどの規格のメモリーに対応しているかを基準にします。

マザーボードのパッケージや説明書には対応メモリーの規格が記載されています。わからない場合は、そのマザーボードのメーカーのサイトへ行き、型番から調べることができます。

マザーボードの箱対応メモリーの規格や最大搭載可能メモリーが記載されています。

DDR3-1333/1066、MAX 8GBとあれば、対応メモリはDDR3-1333とDDR3-1066で、マザーボードには最大で8GB搭載できることになります。


メモリーは下位互換性があるため、対応メモリーであれば、DDR3-1333とDDR3-1666を両方使うことができます。この場合、上位のメモリーが下位のメモリーに速度を合わせます。

自作パソコンもメーカー製パソコンも、一般的に使われるメモリーは、Unbufferedであり、Non ECCのメモリーです。

レジスタード・バッファと呼ばれる回路を搭載したBufferedのメモリーやエラーチェック機能を有するECCのメモリーは、主にサーバーで使われます。これらのメモリーは、チップセットやCPUが対応していないと動作しません。また通常のメモリーよりも価格は高い傾向があります。

メーカー

メモリーはDRAMチップ(メモリーチップ)とメモリーモジュール部分(基盤全体)で製造メーカーが異なることもあれば、チップもモジュールも同一メーカーで製造・販売しているとことがあります。

DRAMチップのメーカーが、メジャーブランドのもの、メジャーブランドの刻印があるものを、総じてメジャーチップということがあります。

メジャーチップのメーカーは、Micron、Elpida、Samsun、Hynyx、infineonなど、これに近いメーカーとして、SEC、elixir、NANYA、Transcendなどがあります。

中古メモリーやバルク品などで使われることがある言葉で、メジャーチップと記載がある場合は大抵上記のメーカーが使われています。

メモリーには他に、JEDEC準拠があり、JEDEC 半導体技術協会の定めた標準規格に基づいて製造されたメモリーであることを示しています。

パッケージ版のメモリーは主に、Crucial(Micron)、Transcend、Team、CFD Panramなどがあります。

販売形態

メモリーは、バルク品とパッケージ品での販売とがあります。バルク品とパッケージ品にはそれほど価格差というのはありません。

バルク品バルク品。主にパソコンショップにおいて簡易包装で販売されています。


パッケージ品パッケージ品。2枚組で販売されているものがほとんどです。永久保証の製品も増えています。

相性

メモリーはマザーボードと相性の問題で認識されない、動作が安定しないということもまれにあります。

パソコンショップでメモリを購入すると、相性保証などを付けてくれることがありますので、相性が気になるという場合はパソコンショップで直接メモリーを購入するといいでしょう。

初期不良というのもまれにありますが、相性保証に入っているとバルク品であれパッケージ品であれ定められた期間内であれば通常は無償交換となります。


2018年 現在人気のメモリー

メモリーの現在主流の規格はDDR4です。

マザーボードの対応メモリーがどの規格か調べてから選びます。基本的にマザーボードに対応しているメモリーを選べば問題ありません。

メモリーの総容量としては、4GB×2枚の合計8GBが一番人気があります。Windows 7、8やWindows 10でやや重たい作業をすると 4GBでは少し物足りないことも多いようです。

近年は、メモリーの供給不足の感があり、品薄であったり、価格が高値で推移しています。