性能の指標

自作パソコンやBTOパソコン、パソコンパーツでは、ローエンド、ミドルレンジ、ハイエンドという言葉が使われます。

ローエンド、ミドルレンジ、ハイエンドは、そのパソコンやパソコンパーツの性能・機能がどれくらいなのかを、ひとことで簡単に表しています。

ローエンドは低いところ、ミドルレンジは真ん中の範囲、ハイエンドは高いところをを示しています。

  • ローエンド・・最も性能の低い、低価格な製品群
  • ミドルレンジ・・性能と価格のバランスをとった中堅クラスの製品群
  • ハイエンド・・高機能・高性能で上級者むけの製品群

このページでは、これらの言葉やそれに関係するパーツ、関連する用語について解説しています。

パソコンパーツ

パソコンパーツでこの言葉が使われるのは、主にグラフィックボードです。他にはCPU、マザーボード、HDD、SSDなどがあります。

グラフィックボードグラフィックボードでは、型番などにより性能に大きく違いがあります。


ローエンドのグラフィックボードは、通常のパソコン操作、マルチディスプレイ、動画再生支援、簡単なゲームなどに適しています。

ミドルレンジのグラフィックボードでは、一般的な3Dゲームなどもできるようになっていてローエンドに比べるとできることが多くなります。

ハイエンドのグラフィックボードでは、高機能なのでそのシリーズのグラフィックボードの性能を最大限に利用できると考えていいでしょう。

実際には、ローエンドからハイエンドまで幾つかの製品があり、ローエンドとミドルレンジの間のもの、ミドルレンジとハイエンドの間のものなどもあります。

シリーズや型番でいえば、GeForce GTX 1650・GeForce GTX 1660 TiなどのRTX 16シリーズは ミドルレンジ、GeForce RTX 2060・RTX 2070 SUPERなどのRTX 20シリーズは、ハイエンドです。

CPUCPUではハイエンドという言葉が使わることがあります。かなり性能のよいCPUです。


Intelは Core iシリーズのExtreme Edition、AMDは Ryzen Threadripperが該当します。

この場合、CPUソケットも異なります。LGA2011やLGA2011-v3、sTRX4などです。一般のメーカー製パソコンではまず見ることはありません。

パソコンショップでは単体の商品として、BTOパソコンメーカーでは BTOパソコンとして用意していることがあります。

一般ユーザーでハイエンドPCを使いたい人向け、また業務用・開発用、サーバー、研究・学術などで高度な計算が必要なパソコンなどに搭載されています。

マザーボードハイエンドなCPUに対応した LGA2011-v3やsTRX4などのCPUソケットを持つマザーボードがハイエンドといえるマザーボードもあります。


チップセットやマザーボードが特別仕様になっています。

またソケットは主流のものであっても、機能が豊富で堅牢な作りであったりするハイエンドなマザーボードもあります。

HDDハードディスクは、主に5400回転~7200回転のものが使用されています。


パソコンショップにあるものは、ほとんどミドルレンジのものといっていいでしょう。

10000回転のハードディスクなどを、ハイエンドということがあります。回転が速いので読み書き速度が速く、性能も高いといえます。サーバーなどで使われることがあります。

SSDSSDもハードディスクと同様、ほとんどがミドルレンジのものとなります。


SSDは、通常の製品よりワンランク上のものがしばしば販売されることがあります。読み書き速度がより高速なものです。

具体的には、以前発売されていた Intel 730 シリーズ、750 シリーズなどがあります。パソコンショップではほとんど見ることはありませんが、性能のよいBTOパソコンに使われることがあります。

高性能を求めるユーザー、研究・開発、サーバーなど特殊な用途で使われます。

メインストリーム

メインストリームという言葉も、しばしばパソコン雑誌などに登場します。

メインストリームとは主要な流れ、主流とという意味です。主流の商品、定番の商品、人気があり一番売れている商品を指すことがあります。

主流・定番の商品なので、性能と価格のバランスがとれている主にミドルレンジのものがメインストリームになってきます。

あるいは多くの人が使用している規格などを指すこともあります。例えば、CPUソケットやチップセットなど現在 市販されていて使用者が多い規格です。

エントリークラス

エントリークラスというのは、ローエンドやミドルレンジの製品群に近い意味合いがあります。エントリーモデルともいいます。

グラフィックボードでは、ローエンドよりさらに低い製品群をエントリークラスということがあります。

低価格で高性能、入門的という意味です。

BTOパソコンで使われる場合は、BTOパソコンを購入する人に向けた 低価格でそれなりの性能がある入門的なパソコンと捉えることができます。

周辺機器でも、エントリークラスという言葉はしばしば使われます。これも初めて使う人向け、初心者向けという意味が強くなります。

ゲーミング

ゲーミングパソコン、ゲーミングマウス・キーボードのようにゲーミングという言葉を形容することがあります。

メーカー製パソコンやBTOパソコンで、ゲーミングPCというときは、ほぼグラフィックボードを搭載しています。ノートパソコンの場合は、CPUの内蔵グラフィックの性能がよいか、CPUとは別に グラフィックチップを搭載していることがほとんどです。

パソコンパーツでは主に、ゲーミングマザーボード、ゲーミング用メモリーがあります。

これらは、概ね負荷が高くても継続して操作できるなど堅牢な作りになっている傾向があります。

また他に、ゲーミングモニターというディスプレイは、応答速度が速いという特徴があります。ゲーミングマウス・キーボードは、頻繁な入力や操作に対応していたり、細かい制御が可能であったりします。

このようなゲーミングと名のつくものは、確かにゲームに対応していたり、光を発したり、デザインが独特なものが多いのですが、必ずしもゲームだけに特化しているというわけではなく、3Dなどの描画ができる、堅牢性・耐久性があると考えることもできます。

コンシューマとエンタープライズ

新しいパソコンパーツが出ると、コンシューマ向けと紹介されることがあります。

コンシューマとは、一般消費者という意味です。

それに対して、エンタープライズ向けという言葉が出てくることもあります。エンタープライズとは、企業という意味で、企業向けの製品であることを表しています。

CPUのXeonが 企業向けのCPUです。サーバーや業務・開発用途で使われます。ただエンタープライズ向けの製品を個人で使っている人もいます。

コンシューマ向けやエンタープライズ向けという言葉は主にCPU、HDD、SSDで使われています。